兵の情は速やかなりを主とす。人の及ばざるに乗じ、虞(はか)らざるの道に由り、|7月8日
Release: 2020/07/08 Update: 2020/07/08
兵の情は速やかなりを主とす。人の及ばざるに乗じ、虞(はか)らざるの道に由り、
兵之情主速。乗人之不及、由不虞之道、(攻其所不戒也。)
「作戦の要諦は、なによりもまず迅速が大切である。敵のすきに乗じ、思いもよらぬ道を通って、(敵の警戒していないところを攻めることだ)」
”兵の情”とは、用兵上の真髄という意味。
”人の及ばざるに乗ず”とは、敵のスキをとらえて意表をつくことである。
孫子の兵法では、一貫して速戦を主張し、迅速な行動を重視している。
其の戒めざる所を攻むるなり。と訓ずる。
7月8日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
敵が大軍で強い場合でも弱点はある。
敵がもっとも大切にしているものを奪ったり、ものすごく迅速に動くこと。
敵の虚をつくことが大事ですね。
あたりまえの考えでは絶対に窮地を脱することはできないんでしょうね。
何が起こるかわからないということで事前の準備をしっかりとすること。
大切なことです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。(軍争) 兵以詐立、以利動、以分合爲變者也。 「作戦行動の基本は、敵をあざむくことである。有利な状況をつくりだして行動し、しかも、兵力を分散さ…
鳥の集まるは、虚しきなり。(行軍) 鳥集者、虚也。 「敵軍の上に鳥がむらがっているのは、陣を張っているように見せかけているが、実はすでに軍を引き払っており、そこには敵がいない証拠である」”虚”とは中身…
遠形は、勢い均(ひと)しければ以て戦いを挑み難し、戦わばすなわち利あらず。(地形) 遠形者、勢均難以挑戦。戦而不利。 「遠い地形では、もし両軍の精力が均衡している場合にははるばる出て行って、戦いを挑み…
善く敵を動かず者は、これ形すれば敵必ずこれに従う。これに与うれば、(兵勢) 善動敵者、形之、敵必従之、与之、(敵必取之、以利動之、以卒待之。) 「敵を誘導するのが巧みな者は、敵が必ずそれに従うような形…
勝ちを見ることは衆人の知る所に過ぎさるは、善の善なる者に非ざるなり。(軍形) 見勝不過衆人之所知、非善之善者也(戦勝而天下曰善、非善之善者也。) 「多くの人間が、それとわかるような勝ち方は、最善の勝ち…