卒未だ親附(しんぷ)せざるに而もこれを罰すれば則ち服せず。服せざれば則ち用い難きなり。(行軍)|5月16日
Release: 2020/05/16 Update: 2020/05/16
卒未だ親附(しんぷ)せざるに而もこれを罰すれば則ち服せず。服せざれば則ち用い難きなり。(行軍)
卒未親附而罰之則不服。不服則難用也。(卒已親附而罰不行、則不可用也。)
「兵士がまだなついていないのに、罰則ばかり適用したのでは、兵士は心服しない。心服しない人間は使いにくいものだ。(これとは逆に、兵士がすっかりなついているからといって、悪いことをしても処罰しなければ、これまた使いにくいものだ)」
罰や賞をうまく使用することは、部下を掌握する上できわめて大切なことである。
かっこ内は、卒已(すで)に親附せるに而も罰行わざれば、則ち用うべからざるなり。と訓ずる。
5月16日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
罰も賞もつかいようですね。
しかし、まずは信頼をえないと何もなりませんね。
適度な距離感というも大事ですね。
近すぎず、遠すぎず。
となるとここでもバランスということになります。
人に関わることはバランスがいつも課題ですね。
今日も一日がんばります。
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