天下の為めに人を得る|3月23日のことです。

天下の為めに人を得る
人に分つに財を以てする、之れを恵と謂ふ。(中略)天下の為に人を得る者は、之れを仁と謂ふ。是の故に天下を以て人を与ふるは易く、天下の為めに人を得るは難し。(滕文公上第四章)
ひとにわかつにざいをもってする、これをけいという。(ちゅうりゃく)てんかのためにひとをうるものは、これをじんという。このゆえにてんかをもってひとにあたうるはやすく、てんかのためにひとをうるはかたし。(とうぶんこうかみよんしょう)
【訳】
人に財物を与えることを恵という。(中略)天下のために立派な人材を得ることを仁とう(この世の中で一番むずかしいのは仁である)。よって、天下を他者に譲り与えることは(最大の恵であるが、堯や舜にとっては)いとも簡単なことであり、天下のために立派な人物を得る仁こそ、最も困難なことだったのである。
孟子一日一言、3月23日の言葉です。
物を与えるということは決めれば出来ること。
通常の人には難しいことかもしれませんが。
人というのはもっとも難しい。それは仕事でもそうです。
人材の育成はいかに難しいのか。
自分の子供にすらなかなか伝わらないの他人に物事を伝えることはいかに難しいか。
しかし、それを伝える努力を怠ってはいけなんでしょうね。
今日も一日がんばります。