山径の蹊間―用ふれば路を成す|12月10日のことです。
Release: 2018/12/10 Update: 2018/12/10
山径の蹊間―用ふれば路を成す
山径の蹊間は介然之れを用ふれば路を成す。為間も用ひざれば則ち茅之を塞ぐ。今は茅、子の心塞げりと。(尽心下二十一章)
さんけいのけいかんはしばらくこれをもちうればみちをなす。しばらくもちいざればすなわちこちぼうこれをふさぐ。いまはぼう、このこころをふさげりと。(じんしんしもにじゅういちしょう)
【訳】
山の小路は、しばらく人が通れば、やがて道らしい道となる。しかし、しばらく通らないと、雑草が生い茂って塞いでしまう。(それと同じで)お前も(ここしばらく学問を怠けていたので)今ではもう雑草が心を塞いでしまっているぞ。
12月10日の孟子一日一言の言葉です。
すぐに結果を求めてはいけませんね。
続けても続けても結果は出ないこともあります。
しかし、学ぶことを忘れてはいけません。
雑草は生命力が強いのですぐに生えます。
少しずつ小路ができるように続けるしかありません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
其の有に非ずして之れを取る者は 夫の其の有に非ずして之れを取る者は盗なりと謂ふは、類を充めて義を尽くるに至るなり。(万章下四章) かのそのゆうにあらずしてこれをとるものはとうなりというは、るいをひろめ…
儒者の道は古の人赤子を保んずるが若しと。( 滕文公上五章) じゅしゃのみちはいにしえのひとせきしをやすんずるがごとしと。(とうぶんこうかみだいごしょう) 【訳】 儒者の道では、古の聖賢が(人民を治める…
仁と不仁のみ 孔子曰わく、「道は二つ、仁と不仁とのみ」(離婁上二章) こうしいわく、「みちはふたつ、じんとふじんのみ」(りろうかみにしょう) 【訳】 孔子もいわれた。「人の道はただ二つである。仁と不仁…
詖辞・淫辞・邪辞・遁辞 詖辞(中略)淫辞(中略)邪辞(中略)遁辞(中略)其の心に生じて其の政に害あり。其の政に発して其の事に害あり。(公孫丑上二章) ひじ(中略)いんじ(中略)じゃじ(中略)とんじ(中…
尹氏曰く、言ふこころは君子の辞受取予は唯だ理に当たるのみと。(公孫丑下三章) 【訳】 尹氏がいっている。「(孟子が)いいたいことは、心ある立派な人が他者から物を受け取るかの基準は、それが道理にかなって…