必ず礼を以てせんか|9月7日のことです。
Release: 2018/09/08 Update: 2018/09/08
必ず礼を以てせんか
礼を以て食へば則ち飢えて死し、礼を以てせずして食へば則ち食を得る、必ず礼を以てせんか。親迎すれば則ち妻を得ず、親迎せざれば則ち妻を得る、必ず親迎せんか。(告子下首章)
れいをもってくらえばすなわちうえてしし、れいをもってせずしてくらえばすなわちしょくをうる、かならずれいをもってせんか。しんげいすればすなわちつまをえず、しんげいせざればすなわちつまをうる。かならずしんげいせんか。(こくししもしゅしょう)
【訳】
礼儀を守ろうとすれば食事が手に入らず、餓死してしまうが、礼儀を無視すれば食事が手に入り、生きていけるという場合、それでも礼儀を守り、餓死するのがよいでしょうか。妻を娶る際の「親迎の礼」を行おうとすればそのためのお金がなくて、結局妻を迎えることができないが、「親迎の礼」を省略すれば妻を迎えることができるという場合、それでも「親迎の礼」をしようとして妻を迎えることができないという道を選ぶのがよいでしょうか。
〇松陰は、「これは全く義理に通じない質問である。この章の要旨は、枝葉にこだわらず、礼儀の根本精神を尊ぶべきということである。ただし、物事には軽重がある。大切なことは、臨機応変、時、処、位に応じた適切な対応である」と記している。
9月7日、孟子一日一言の言葉です。
窮極の質問的な、極端な問いですね。
人はなぜと考えなければいけませんね。
松陰先生の言うように、臨機応変に物事には当たらねばいけません。
時代や場所によって変わることもります。
選択をしていくのはあくまでも自分ということでしょうね。
今日も一日がんばります。