性を知れば則ち天を知る|10月3日のことです。
性を知れば則ち天を知る
其の心を尽す者は其の性を知るなり。其の性を知れば則ち天を知る。(尽心上首章)
そのこころをつくすものはそのせいをしるなる。そのせいをしればすなわちてんをしる。(じんしんかみしゅしょう)
【訳】
自分のもっている本心である惻隠・羞悪・辞譲・是非の心、すなわち仁義礼智の心を十分に発展させた者は、人間の本性が本来善であることを悟るであろう。人間の本性が善であることを悟れば、やがてそれを与えてくれた天の心が分かるであろう。
〇松陰は、「『心を尽くす』とは、自分の心いっぱい、限界まで行いを尽すことである。堯帝が民を治めたことも、舜帝が父に仕えたことも、孔子が道を明らかにしたことも、皆心の問題であり、心の全力を尽くしたからである。一つのことから二つへとなすことを増やしていき、一日から二日へと功績を積み重ねていけば、最後には心の全力を発揮できるようになる。だから、一つのこと、また、今日という一日から踏み出すがよい」と記している。
10月3日、孟子一日一言の言葉です。
仁義礼智を十分に発展させる。
これは毎日意識することがやはりとても大切ということでしょうね。
人として他人に対する思いやりを持ち、正しい行いに努め体系的に礼儀をつくし、物事をしっかり学ぶ。
とても難しいことです。
それこそ心の問題ですね。
実際はすぐに忘れる「心を尽くす」毎日の実践が大切ですね。
今日も一日がんばります。