我出でて利あらず、彼も出でて利あらざるを支と曰う。支形(しけい)は、敵、我を利すと雖も、|5月22日
Release: 2020/05/22 Update: 2020/05/22
我出でて利あらず、彼も出でて利あらざるを支と曰う。支形(しけい)は、敵、我を利すと雖も、
我出而不利、彼出而不利曰支。支形者、敵雖利我、(我無出也。引而去之。令敵半出而撃之利。)
「味方にとっても敵にとっても、出撃すれば不利になる地形を支という。支形では、たとえ敵が味方に有利なことを示していても、(その誘いに乗って出撃してはいけない。一旦退却する。敵を誘い出し、敵の部隊が半分出て来たところで反撃すると有利である)」
両軍の間に、川、湖沼、湿地帯などがあり、出撃したら不利になる地形である。
我出ずること無かれ。引きてこれを去る。敵をして半ば出でしめてこれを撃たば利あり。
5月22日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
これも引き続き地形と軍の態勢ですね。
イチから知りたい!孫子の兵法では、支は分岐点とあります。
どちらにも不利な場所というのがある。
虚実篇の言葉を思い出しますね。
「人を致して人に致されず」
主導権を握って誘いださないといけません。
今日も一日がんばります。
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