才ありて未だ君子の大道を聞かざるなり|12月16日のことです。
Release: 2018/12/16 Update: 2018/12/16
才ありて未だ君子の大道を聞かざるなり
其の人となり小しく未だ君子の大道を聞かざるなり。則ち以て其の軀を殺すに足るのみ。(尽心下二十九章)
そのひととなりすこしくさいありていまだくんしのだいどうをきかざるなり。すなわちもってそのみをころすにたるのみ。(じんしんしもにじゅうきゅうしょう)
【訳】その人の人柄は少しばかり才があるが、まだ君子の大道(である仁義)を学んでいない。それで、小才をたのんで(無理をするから、結局は)我が身を滅ぼすことになるのが落ちである。
12月16日、孟子一日一言の言葉です。
能力がある人でも仁義を学ばなければ間違いを犯す。
教育とは難しいものですね。
実際自分が出来ていないことを人に教えている人もいるのですから。
一緒に学ぶ姿勢が大事なんだと思います。
偉人達はきっと謙虚な人なんだろうと思います。
いまでもこうして伝えられているのですから。
今日も一日がんばります。
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