故に、能してこれに不能を示し、用してこれを不用を示し。(始計)|1月8日
Release: 2020/01/08 Update: 2020/01/18
故に、能してこれに不能を示し、用してこれを不用を示し。(始計)
故能而示不能、用而示之不用、(近而示之遠、遠而示之近、利而誘之、乱而取之、実而備之、強而避之、怒而墝之、)
「それゆえに、できるのにできないふりをし、必要なのに不必要と見せかけ、(近いのに遠いように示し、遠いのに近くに見せかけ、利益をあえて誘いだし、混乱させて奪い取り、充実しているのにかくして敵に備え、強いのに敵の攻撃を避け、敵を怒らせて消耗さえる)」
かっこ内は、近くしてこれ遠きを示し、遠くしてこれに近きを示し、利してこれを誘い、乱してこれを取り、実にしてこれに備え、強くしてこれを避け、怒りしてこれを墝(みだ)し。と訓む。
1月8日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
善く戦う者は、不敗の地に立ちて、敵の敗るるを失わざるなり。(軍形) 善戦者、立於不敗之地、而不失敵之敗也。 「戦争に巧みな者は、味方を絶対に敗れない態勢におき、しかも敵のわずかなスキでも、決して逃さず…
凡(およ)そ兵を用(もち)うるの法、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。(諜攻) 凡用兵之法、全国為上、破国次之。(全軍為上、破軍次之。全旅為上、破旅次之。全卒為上、破卒次之。全伍為上、破伍…
夫れ勢い均しきとき、一を以て十を撃つを走と曰う。(地形) 夫勢均、以一撃十曰走。 「彼我両軍の勢力が拮抗しているとき、一の力で十の力の敵と戦う羽目に陥ったばあいは、これを敗走するというのである」謀攻篇…
甲を巻きて趨(はし)り、日夜処(お)らず、道を倍して兼行し、百里にして利を争えば、(軍争) 巻甲而趨、日夜不処、倍道兼行、百里而争利、(則擒三將軍,勁者先,疲者後,其法十一而至。) 「たとえば、重い鎧…
交地には吾将に其の守りを謹(つつし)まんとす。(九地) 交地吾将謹其守。 「彼我両軍がまさに戦いを交えんとする交地においては、わたしは慎重に守りを固めなければならない」交地というのは、敵の領土内にあっ…