清濁あわせのむ|6月18日のことです。
清濁あわせのむ 戦いは勇ましいように見えるが、静かに考えると、勇に似てまだ充分でない、義に似て完全ではない。 大勇は動かざるにある。沈勇は発せざるにある。 けんかの時、強い方は手を出さぬ。大義は、わた ・・・
清濁あわせのむ 戦いは勇ましいように見えるが、静かに考えると、勇に似てまだ充分でない、義に似て完全ではない。 大勇は動かざるにある。沈勇は発せざるにある。 けんかの時、強い方は手を出さぬ。大義は、わた ・・・
心は大宇宙に住む 体がどんな境遇にあろうと、職業にあろうと、精神は自在である。 この境地を悟るために、修行者はわざと苦難に突入した。 哲人・ディオゲネスは樽の中にいてアレキサンダーに会った。 青年諸君 ・・・
ぱっととび起きる さあ今から一日の仕事が始まるぞと、ぱっと目をさました。 人は、イキをするのも、食物を消化するのも、血がめぐるのも、すべて自分の力ではありません。自分では知らぬ大自然の力で、眠らされ、 ・・・
生き物を愛する心 屋敷の中に寄ってきた動物は、それが何であろうと、いじめぬように可愛がっていきたいものです。 チョウ、ハチ、アブ、ガ、小虫、二~三坪の庭にでも、いろいろの動物がやって来て、にぎやかなこ ・・・
歌の心 自然の風光に美を見出すということは、実は、内にあるわが心をひらいて美に通じるわが本性を振り立てることである。 「我」とは、小さい肉体に限られているものではない。ほんとうの「われ」は、肉体の外に ・・・
書は精神の表徴 書道における姿勢は、単に字を書くときの身体の恰好だけでなく、文字となって表れるその人の精神の表徴であり、文字にあらわれる至誠の源泉であり、美的情操の凝りみちて、まさに発動しようとする充 ・・・
ものに感謝する ものを用いるときの心がまえはーー、「命をかけて作ったものとして、愛情をかける」ということです。 工人がまごころこめてつくったものを、着たり使ったり、あるいはお百姓が苦心してつくってくれ ・・・
農は国の本 我が国で「農は国の本」だと言ったのは、百姓が食物を作り出すからというだけでなく、百姓が真の働きをする純情の人を作るからである。 自然は大まかのようだが、これに立ち返ったとき、小知恵やトリッ ・・・
時の記念日 六月十日は、「時の記念日」である。 しかし時間を正確に守るのは、実は文化の進んだ社会でのことではなくて、動物の生活は、時間厳守で一歩もまちがえない。 正しい時間の中に生きているのが、生物の ・・・
万物は元にもどる 宇宙はそのままで完全である。この全さを、いよいよ明らかにするため、欠け目ができる。しかし、欠け目は必ず元にかえる。 世は、歓楽の交響、光の映発でみちみちている。その喜びを真実にするた ・・・