三軍は気を奪うべく、 将軍は心を奪うべし。(軍争)|3月28日
三軍は気を奪うべく、 将軍は心を奪うべし。(軍争) 三軍可奪気、将軍可奪心。 「(以上のように、夜戦には火や鐘、太鼓をたくさん使い、昼夜の戦闘では旗や幟類を多用することにより)敵軍の士気を阻喪させて戦 ・・・
三軍は気を奪うべく、 将軍は心を奪うべし。(軍争) 三軍可奪気、将軍可奪心。 「(以上のように、夜戦には火や鐘、太鼓をたくさん使い、昼夜の戦闘では旗や幟類を多用することにより)敵軍の士気を阻喪させて戦 ・・・
故に夜戦には火鼓(かこ)を多くし、昼戦には旌旗(せいき)を多くす。人の耳目を変うる所以なり。(軍争) 故夜戦多火鼓、昼戦多旌旗。所以変人之耳目名也。 「そこで、夜の戦闘にはかがり火をたき、松明と鐘太鼓 ・・・
人既に専一なれば、則ち勇者も独り進むことを得ず、怯者(きょうしゃ)も独り退くことを得ず。(軍争) 人既専一、則勇者不得独進、怯者不得独退。(此用衆之法也。) 「全軍の兵の心が一つになっていれば、勇気の ・・・
軍政に曰く、言えども相聞こえず、故に金鼓(きんこ)を為(つく)る。視(しめ)せども相見えず、故に旌旗(せいき)を為ると。 軍政曰、言不相聞、故爲之金鼓。 視不相見、故爲之旌旗。 (夫金鼓旌旗者、所以一 ・・・
郷を掠(かす)めて衆を分かち、地を廊(ひろ)めて利を分かち、権を懸けて動く。(軍争) 掠郷分衆・地廓分利・懸権而動。(先知迂直之計者勝。此軍争之法也。) 「村落を襲って敵の兵力を分散させ、敵地を占領し ・・・
其の疾きこと風の如く、 其の徐かなること林の如く 侵掠すること火の如く、 故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、(不動如山、難知如陰、動如雷霆。) 「疾風のように行動し、林のように静まりかえり、燃えさかる火 ・・・
兵は詐を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。(軍争) 兵以詐立、以利動、以分合爲變者也。 「作戦行動の基本は、敵をあざむくことである。有利な状況をつくりだして行動し、しかも、兵力を分散さ ・・・
諸侯の謀を知らざれば、予め交わる能わず。山林、険阻、沮沢の形を知らざれば、(軍争) 不知諸侯之謀者、不能予交。不知山林険阻温沢之形者、(不能行軍。不用郷導者、不能得地利。) 「諸外国のはかりごとや動向 ・・・
五十里にして利を争えば、則ち上将軍を蹶(たお)す。其の法、半ば至ればなり。 五十里而爭利、則蹶上將軍、其法、半至。(三十里而争利、則三分之二至。是故軍無輸重則亡、無糧食則亡、無委積則亡。) 「(以上の ・・・
甲を巻きて趨(はし)り、日夜処(お)らず、道を倍して兼行し、百里にして利を争えば、(軍争) 巻甲而趨、日夜不処、倍道兼行、百里而争利、(則擒三將軍,勁者先,疲者後,其法十一而至。) 「たとえば、重い鎧 ・・・