前に備うれば則ち後寡く、後ろに備うれば則ち前寡く、左に備うれば則ち右寡く、(虚実)|3月8日
前に備うれば則ち後寡く、後ろに備うれば則ち前寡く、左に備うれば則ち右寡く、(虚実) 備前則後寡、備後則前寡、備左則右寡、(備右則左寡、無所不備、則無所不寡。寡者備人者也、衆者使人備己者也。) 「前に備 ・・・
前に備うれば則ち後寡く、後ろに備うれば則ち前寡く、左に備うれば則ち右寡く、(虚実) 備前則後寡、備後則前寡、備左則右寡、(備右則左寡、無所不備、則無所不寡。寡者備人者也、衆者使人備己者也。) 「前に備 ・・・
吾が与(とも)に戦う所の地は知るべからず。知るべからざれば、則ち敵の備うる所の者多し。(虚実) 吾所与戦之地不可知、不可知、則敵所備者多(敵所備者多、則吾所与戦者寡矣。) 「わが軍と戦う場所を敵は予知 ・・・
人に形せしめて我に形無ければ、則ち我は専(もっぱ)らにして敵は分かる。我専(もっぱ)らにして一に為り、(虚実) 故形人而我無形、則我專而敵分。 我專爲一、(敵分爲十、是以十攻其一也。 則我衆敵寡、能以 ・・・
我戦いを欲せざれば、地に画(えが)きてこれを守るも、敵、我と戦うことを得ざるは、(虚実) 我不欲戦、画地而守之、敵不得与我戦者、(乖其所之也。) 「前の例とは反対に、こちらが戦いたくないと思ったら、た ・・・
我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし溝を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、(虚実) 我欲戦、敵雖高塁深溝、不得不与我戦者、(攻其所必救也。) 「わが軍が戦いたいと思えば、たとえ敵が砦の壁を高く積み重 ・・・
進みて禦(ふせ)ぐべからざるは、其の虚を衝けばなり。退きて追うべからざるは、(虚実) 進而不可禦者、衝其虚也、退而不可追者(速而不可及也。) 「進撃して行って敵がそれを防ぎきれないのは、敵の虚をつくか ・・・
善く攻むる者は、敵其の守る所を知らず。善く守る者は、敵其の攻むる所を知らず。(虚実) 故善攻者,敵不知其所守;善守者,敵不知其所攻。(微乎微乎、至於無形、神乎神乎、至於無声、故能為敵之司命。) 「攻撃 ・・・
千里を行きて労せざるは、無人の地を行けばなり。攻めて必ず取るは、(虚実) 行千里而不労者、行於無人之地也。攻而必取者、(攻其所不守也。守而必固者、守其所不攻也。) 「千里の遠い道のりを行軍しても疲れな ・・・
能く敵人にして自ら至らしむるは、これを利すればなり。(虚実) 能使敵人自至者、利之也。(能使敵人不得至者、害之也、故敵供能勢之、飽能識之、安能動之,出其所不趨,趨其所不意。) 「敵を引き寄せるためには ・・・
凡そ先に戦地に処りて敵を待つ者は、佚(いっ)し、後れて戦地に処りて戦いに趨(おもむ)く者は、労す。 凡先処戦地、而待敵者佚、後処戦地、而趨戦者労。(故善戦者、致人而不致於人。) 「そもそも、敵より先に ・・・