本を一にせしむ|3月28日のことです。
Release: 2018/03/28 Update: 2018/03/28
天の物を生ずるや之れをして本を一にせしむ、而るに夷子は本を二にする故なり。( 滕文公上第五章)
てんのものをしょうずるやこれをしてもとをいちにせしむ、しかるにいしはもとをににするゆえなり。(とうぶんこうかみだいごしょう)
【訳】
一体、天が物を生ずる時には、その根本は一つである。(だから、その根本である父母を何より大切にするのは、人の天性である。)ところが夷子は(自分の父母も他者の父母も愛する心はまったく同じで変わりはないという。それは)根本を二つにも三つにもすることで(あり、それは間違っているので)ある。
孟子一日一言、3月28日の言葉です。
これがしっかり出来ていないのでだめなんでしょうね。
本当に難しいものです。
どこかで自分がこの連鎖を断ち切らないといけないとも思います。
常に本は元は一つですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
大人なる者あり 大人なり者あり。己れを正しうして物正しき者なり。(尽心上十九章) たいじんなるものあり。おのれをただしうしてものただしきものなり。(じんしんかみじゅうきゅうしょう) 【訳】 大人物とい…
善・信・美・大・聖・神欲すべきを善と謂ひ、これを己れに有する之れを信と謂ひ、充実する之れを美と謂ひ、充実して光輝ある之れを大と謂ひ、大にして之れを化する之れを聖と謂ひ、聖にして知るべからざる之れを神と…
心を専らにし志を致さざれば 今夫れ弈の数たる少数なれども、心を専らにし志を致さざれば、則ち得ざるなり。(告子上九章) 【訳】 今、あの囲碁の技術などというものは実につまらない技ではあるが、心を専一にし…
王者の師 王者起こるあらば必ず来りて法を取らん。是れ王者の師たるなり。(滕文公上三章) おうじゃおこるあらばかならずきたりてほうをとらん。これおうじゃのしたるなり。(とうのぶんこうかみさんしょう) 【…
其の徳を友とす 友とは其の徳を友とするなり。(万章下三章) 【訳】 友というものは、その人の人徳を友とするものである。 7月15日、孟子一日一言の言葉です。 友ということを考えた時になぜその人を友と呼…