本心を失ふ|8月20日のことです。
本心を失ふ
郷には身死するが為めにしてすら受けず、今は妻妾の奉の為にして之れを為す。(中略)是れ亦以て已むべからざるか。此れを之れ其の本心を失ふと謂う。(告子上十章)
さきにはみしするがためにしてすらうけず、いまはさいしょうのほうのためにしてこれをなす。(中略)これまたもってやむべからざるか。これをこれそのほんしんとうしなうという。(こうしかみじゅっしょう)
【訳】
以前はたとえ自分が死ぬようなことになっても無礼な食べ物は受け取らなかったのに、今は妻や愛人を豊かにしたいがために、(恥も外聞もなく、ありがたがって)受け取る。(中略)これは果たしてやむにやまれないことであろうか。これこそ(欲望に目がくらんで)人間本来の良心を失うということである。
8月20日、孟子一日一言の言葉です。
自分や自分の周りの人のためだけに金品などを受け取る。
そういう意味合いでしょうか。
自分や周りの人だけに利益がある。きっと賄賂のようなもの。表に出せないもの。
良心があるのならばすぐにいいか悪いかは多少感じられることです。
そんな時にしっかり断れる勇気をもてるでしょうか。
そういう勇気を持ちたいものです。
今日も一日がんばります。