由りて入る所の者隘(せま)く、従(よ)りて帰る所の者迂にして、(九地)|6月24日
Release: 2020/06/24 Update: 2020/06/24
由りて入る所の者隘(せま)く、従(よ)りて帰る所の者迂にして、(九地)
所由入者隘、所従帰者迂、(彼慕可以撃吾之衆者、為囲地。)
「入る道は狭く、引き上げるには遠回りしなければならない、(だから、敵の小人数で味方の大軍をコントロールすることができる、このような地域を囲地という)」
行きはよいよい帰りはこわい、という環境である。進攻路は狭く帰路は迂回するとは、入口を敵に塞がれてしまうからである。故に、小人数で大軍を制することができる。
かっこ内は、彼の寡以て吾の衆を撃つべき者を囲地と為す。と訓ずる。
6月24日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはよございます。
進撃ルートが狭く退却ルートが曲がりくねって遠い。
立場が違うと大きな問題ですね。
自軍が大軍の場合は入ってはいけない場所。
自軍が少ない場合では戦う場所。
自分がどうなっているのかを常に俯瞰して見なければなりませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
凡そ先に戦地に処りて敵を待つ者は、佚(いっ)し、後れて戦地に処りて戦いに趨(おもむ)く者は、労す。 凡先処戦地、而待敵者佚、後処戦地、而趨戦者労。(故善戦者、致人而不致於人。) 「そもそも、敵より先に…
故に夜戦には火鼓(かこ)を多くし、昼戦には旌旗(せいき)を多くす。人の耳目を変うる所以なり。(軍争) 故夜戦多火鼓、昼戦多旌旗。所以変人之耳目名也。 「そこで、夜の戦闘にはかがり火をたき、松明と鐘太鼓…
吾が与(とも)に戦う所の地は知るべからず。知るべからざれば、則ち敵の備うる所の者多し。(虚実) 吾所与戦之地不可知、不可知、則敵所備者多(敵所備者多、則吾所与戦者寡矣。) 「わが軍と戦う場所を敵は予知…
兵怒りて相迎え、久しくして合せず、又相去らざるは、必ず謹みてこれを察せよ。(行軍) 兵怒而相迎、久而不合、又不相去、必謹察之。 「敵軍が怒りにたけって攻め寄せて来ながら、これを迎え撃つと、あまり戦意が…
凡そ兵を用するの法、将、命を君より受け、軍を合し衆を聚(あつ)め、和を交えて舎するに、(軍争) 凡用兵之法、将受命於君、合軍聚衆、交和而舎、(莫難於軍争、軍争之難者、以迂貸直、以患貸利。) 「そもそも…