眸子より良きはなし|5月5日のことです。
Release: 2018/05/05 Update: 2018/05/05
眸子より良きはなし
人に存する者は眸子より良きはなし。(中略)其の言を聴きて其の眸子を観れば、人の焉んぞ廋さんや。(離婁上第十五)
ひとにそんするものはぼうしよりよきはなし。(ちゅうりゃく)そのげんをききてそのぼうしをみれば、ひといずんぞかくさんや。(りろうかみだいじゅうご)
【訳】
人に備わっているもので、瞳にまさるものはない。(中略)相手の言葉をよく聞いて、その人の瞳をよく見れば、(心はよく分かるもので)その人が隠そうとしても、どうして心を隠すことができようか。できはしない。
孟子一日一言、5月5日の今日の言葉です。
相手の目を見て話しをする。小さいときには良く言われた言葉です。
そういう言葉もきっと大昔から言われている言葉なんでしょうね。
嘘、偽りの心は瞳に現れる。
そんなことのないような生活を送りたいものです。
今日の一日がんばります。
関連コンテンツ
伊尹の志あらば則ち可なり 伊尹の志あらば則ち可なり。(尽心上三十章) 【訳】 伊尹のような(一点の私心もなく、ただ天下を救うことをのみ思う)志があれば、それでよい。 〇松陰は、「(主君に非道な政治をさ…
吾が敬を行ふ 吾が敬を行ふ、故に之を内と謂ふなり。(告子上五章) 【訳】 (孟子の門人の公都子がいった)「自分の心の内にある敬意を実行するのが義である。だから、義は当然心の内にある」と。 〇松陰は、「…
如し其の義に非ざるを知らば、斯れ速かに已めんのみ。(滕文公下八章) もしそのぎにあらざるをしらば、これすみやかにやめんのみ。(とうぶんこうしもはちしょう) 【訳】 もしも悪いことであると気づいたら、す…
苟も王政を行はば四海の内皆首を挙げて之れを望み、以て君と為さんと欲す。齊・楚大なりと雖も何ぞ畏れん。(滕文公下五章) いやしくもおうせいをおこなわばしかいのうちみなこうべをあげてこれをのぞみ、もってき…
狂者は進みて取り、獧者は為さざる所あるなり 狂者は進みて取り、獧者為さざる所あるなり。(尽心下三十七章) けんしゃはすすみてとり、けんしゃはなさざるところあるなり。(じんしんしもさんじゅうななしょう)…