華周・妃梁の妻ー国俗を変ず|9月15日のことです。
Release: 2018/09/15 Update: 2018/09/15
華周・妃梁の妻ー国俗を変ず
昔者王豹、淇に処りて河西善く謳ひ、緜駒、高唐に処りて齊右善く歌ふ。華周・妃梁の妻は善く其の夫を哭して国俗を変ず。これを内に有すれば必ずこれを外に形す。其の事を為して其の功なき者は髠未だ嘗て之れを覩ざるなり。(告子下六章)
むかしおうひょう、きにおりてかせいよくうたい、めんく、こうとうにおりてせいゆうよくうたう。かしゅう・きりょうのつまはよくそのおっとをこくしてこくぞくをへんず。これをうちにゆうすればかならずこれをそとにあらわす。そのことをなしてそのこうなきものは、こんいまだかつてこれをみざるなり。(こくししもろくしょう)
【訳】
昔(衛国の詩の名人)王豹が淇水のほとりに住んでいたので、(その近くの)河西地方の人々は(その影響で)皆歌が上手くなった。また、緜駒(という歌の名人)が齊国の高唐という町にいたので(その近くの)齊右地方(齊国の西部地方)の人々は(その影響で)皆歌が上手くなった。齊国の華周と妃梁の妻は、夫の戦死を悲しみ、泣き叫ぶ声が悲痛を極めたので、一国の風俗までこれに感化され、夫婦の仲が皆よくなった。このように、内にそれだけのものがあれば、必ず外に影響がでるものである。何かを行って何の効果もないということは、私は未だかつて見たことがない。
〇松陰は、「この一段は愉快な話である。華周・妃梁の態度は中道を得たものではなく極端なものであったが、我が国の武士の気概がある。この一段で、臆病で恥を知らない者を激励するがいい」と記している。
9月15日、孟子一日一言の言葉です。
長い文章でした。何かを行って何の効果もないことはない。
松陰先生が言っているよう熱い思いや考えは必ず伝わっていく。
そう信じなければいけません。
くじけるわけにはいきませんね。
今日も一日がんばります。