葛伯放にして祀らず|4月6日のことです。
Release: 2018/04/06 Update: 2018/04/06
葛伯放にして祀らず、湯、人をして之れを問はしむ。(滕文公下五章)
かっぱくほしいままにしてまつらず、とう、人にして之を問はしむ。(とうぶんこうしもごしょう)
【訳】
葛の(国の)伯爵はわがまま者で、先祖のお祭りをしなかった。そこで、殷の湯王は(わざわざ)使者を送り、「なぜお祭りをされないのか」とたずねた。
〇松陰は、「先祖のお祭りを行うということは、忠孝を行うことである。お祭りを行わなければ、忠孝も廃れ、人の人たる道は滅んでしまう」と記している。
4月6日、孟子一日一言です。
先祖のお祭りというのは今のお彼岸などのことを言うのでしょうね。
今の自分があるのは先祖のおかげ様です。
自分ひとりでこの世の中いるというような心持ちではいけませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
唯だ理に当たるのみ 尹氏曰く、言ふこころは君子の辞受取予は唯だ理に当たるのみと。(公孫丑下三章) 【訳】 尹氏がいっている。「(孟子が)いいたいことは、心ある立派な人が他者から物を受け取るかの基準は、…
聖人の心 聖人の心は(中略)遇ふに随ひて安く己れに預かることなし。(尽心下六章) せいじんのこころは(中略)あうにしたがいてやすくおのれにあずかることなし。(じんしんしもろくしょう) 聖人の心は(中略…
君子に三楽あり 父母倶に存し、兄弟(事)故なきは位置の楽しみなり。仰いで天に愧ぢず、俯してひとに怍ぢざるは、二の楽しみなり。天下の英才を得て之れを教育するは、三の楽しみなり。君子に三楽あり。(尽心上二…
大丈夫 天下の広居に居り、天下の正位に立ち、天下の大道を行き、志を得れば民と之れに由り、志を得ざれば独り其の道を行ふ。富貴も淫する能はず、貧賤も移す能はず、威武も屈する能はず。此れを之れ大丈夫と謂ふ。…
同・独 膾炙は同じくする所なり、羊棗は独りする所なり。名を諱みて姓を諱まず。姓は同じくする所なり、名は独りする所なり。(尽心下三十六章) かいしゃくはおなじくするところなり、ようそうはひとりするところ…