誰れと与にか不善を為さん|4月9日のことです。
Release: 2018/04/09 Update: 2018/04/09
子は薛居州を善士なりと謂ひ、之れをして王の所に居らしむ。王の所に在る者、長幼卑尊、皆薛居州ならば、王は誰れと与にか不善を為さん。(滕文公下六章)
しはせっきょしゅうをぜんなりといい、これをしておうのところにおらしむ。おうのところにあるもの、ちょうようひそん、みなせっきょしゅうならば、おうはだれとともにかふぜんをなさん。(とうぶんこうしもろくしょう)
【訳】
あなたは薛居州を立派な人物であるとして、宋王の側近とした。王の御側にいる者が年齢の長幼や出自の卑尊を問わず、誰もが皆薛居州のような人物であれば、王はいったい誰とともに不善をするであろうか。不善などせず、いやでも善をなすようになる。
孟子一日一言、4月9日のことです。
周りにいる人によって変わるということはあると思います。
会社でいうとイエスマンばかりではその会社はきっと間違った方向に進む時があるでしょう。
上に立つ人間は人を良く見なければなりませんね。
今日の一日がんばります。
関連コンテンツ
豪傑ー文王なしと雖も猶ほ興る 文王を待ちて而る後に興る者は凡民なり。夫の豪傑の士の若き文王なしと雖も猶ほ興る。(尽心上十章) ぶんおうをまちてしかるのちにおこるものはぼんみんなり。かのごうけつのしのご…
孝子の至り 考子の至りは親を尊ぶより大なるはなし。親を尊ぶの至りは天下を以て養ふより大なるはなし。(万章上四章) こうしのいたりはおやをたっとぶよりだいなるはなし。おやをたっとぶのいたりはてんかをもっ…
崇に於て吾れ王に見ゆることを得たり。退きて去るの志あり、変ずるを欲せず。故に受けざるなり。(公孫丑下十四章) すうにおいてわれおうにまみゆることをえたり。しりぞきてさるのこころざしあり、へんずるをほっ…
生之れを性と謂ふ 生之れを性と謂ふ(告子上三章) せいこれをせいという(こくしかみさんしょう) 【訳】 (告子がいった)「もって生まれたままのものが人間の本性である」と。 〇松陰は、告子のいう「性は猶…
若し薬瞑眩せずんば 若し薬瞑眩せずんば厥の疾瘳えず。(滕文公上首章) もしくすりめいげんせずんばそのやまいいえず。(とうぶんこうじょうしゅしょう) 【訳】 薬は飲んでめまいがする位でないと、病気は治ら…