諸侯の謀を知らざれば、予め交わる能わず。山林、険阻、沮沢の形を知らざれば、(軍争)|3月21日
Release: 2020/03/21 Update: 2020/03/24
諸侯の謀を知らざれば、予め交わる能わず。山林、険阻、沮沢の形を知らざれば、(軍争)
不知諸侯之謀者、不能予交。不知山林険阻温沢之形者、(不能行軍。不用郷導者、不能得地利。)
「諸外国のはかりごとや動向を察知していなければ、外交交渉をうまく進めることはできない。敵地の山川、森林、険し場所、沼地などの地形に通暁していなければ、(部隊を行軍させられない。また、道案内を使わなければ、地の利を得ることはできない)」
敵国に遠征するばあいの、付帯的な心がけを諭している。
軍の行ること能わず。郷導を用いざれば、地の利を得ること能わず。
3月21日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
来たりて委謝(いしゃ)するは、休息を欲するなり。(行軍) 来委謝者、欲休息也。 「敵の方から軍使をつかわして、おだやかに挨拶してくるのは、一休みして時間かせぎしようとしている証拠である」ここの”来たる…
力屈し殫(つ)き、中原の内、家に虚しく、百姓(ひゃくせい)の費(つい)え、十に其の七を去る。(作戦) 力屈財殫、中原内虚於家、百姓之費、十去其七。(公家之費、破車罷馬、甲冑矢弩、戟楯蔽櫓、丘牛大車,十…
郷を掠(かす)めて衆を分かち、地を廊(ひろ)めて利を分かち、権を懸けて動く。(軍争) 掠郷分衆・地廓分利・懸権而動。(先知迂直之計者勝。此軍争之法也。) 「村落を襲って敵の兵力を分散させ、敵地を占領し…
重地には吾将に其の食を継がんとす。(九地) 重地吾将継其食。 「重地においては、わたしはつねに部隊の兵糧を絶やさず、補給や調達を強化しなければならない」敵の領内における重地とは、敵の領内深く入りこみ、…
兵に常勢(じゅうせい)無く、水に常形(じょうけい)無し。能く敵に因りて変化し而(しか)して勝を取る者、これを神と謂う。 兵無常勢、水無常形、 能因敵變化而取勝者、謂之神。(故五行無常勢、四時無常位、日…