風流な生活|5月25日のことです。
Release: 2019/05/25 Update: 2019/05/25
風流な生活
私の尊敬する知人の一人、その方は、すでに大任を終わって、林間にささやかな住宅を結んでおられました。
いつうかがいましても、その室をきっちりと整えられておられましたが、そのお食事も、粗末この上もありません。ただ生き得るだけの量と品、しかし、その料理の仕方、すすめ方、さすがに一世を担当した人の夫人、見上げたものでした。
夏の夕、秋の日中など、その食堂は、たちまち林間に移されました。涼風が送る青葉のかおり、あるときは、はらはらと散る楓葉といった風流さでありました。
5月25日、丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、今日の言葉です。
こういう生活をいつかしてみたいですね。
一日生きるための食事はそんなにたくさんいるものではありませんね。
でも私の嫁はそういう生活がいやみたいです。
夫婦の価値観が違うことは仕方ありませんね。
私は嫁さんに合わせるしかありませんね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
尊卑と順序 同権であり、同じ力ではらいてこそ、夫婦のむずびは、いよいよかたくなる。もし、一方が弱いとすれば、結んでも切れてしまう。合一してゼロとなる場合、「+」と「-」の絶対値は常に等しくなくてはなら…
今日一日が私の一生だ、今日は二度とこない、やり直しはできぬ、と気がついたら、朝寝坊などできたはなしではありません。立ちおくれたら、もう負けだと見てよい。 「新しい倫理」の実践は、早起きから始まります。…
母は母乳の如く 人を生み、育て、やしなう、これは親の愛である。家庭をつくり、社会をいとなみ、人の世の幸福と文化を生み出だすものとは、人の愛である。 愛の乳は、出しても尽きる時がない。愛は母乳の如く、与…
「大我」と「小我」 人には互いに助け互いに思う、二つの我がある。 「大なる我」は常に、国家にあり、民族にあり、世界にあり、文化にある。 「小なる我」は、おのおのその職場にあり、その仕事をはたらき、日々…
やまとおのことは およそわが身辺に起伏する雑事については、心を微動だもさしてはならぬ。明鏡のごとき不動心を堅持して、泰然として山のごとくではなくてならぬ。 しかしながら、事いやしくしておおやけのこと、…