三軍の衆、必ず敵を受けて敗無からしむべきは、奇正是れなり。(兵勢)|2月18日
三軍の衆、必ず敵を受けて敗無からしむべきは、奇正是れなり。(兵勢) 三軍之衆、可使必受敵面無敗者、奇正是也。(兵之所加、如以暇投卵者、虚賞是也。) 「全軍に敵を迎え入れて必勝の結果を得るようにさせるに ・・・
三軍の衆、必ず敵を受けて敗無からしむべきは、奇正是れなり。(兵勢) 三軍之衆、可使必受敵面無敗者、奇正是也。(兵之所加、如以暇投卵者、虚賞是也。) 「全軍に敵を迎え入れて必勝の結果を得るようにさせるに ・・・
凡そ衆を治むること寡(か)を治むるが如くなるは、分数(ぶんすう)是(こ)れなり。 凡治衆如治寡、分數是也。( 闘衆如闘寡、形名是也。) 「そもそも、多くの兵を統御するのに、少人数の兵を統御するのと同じ ・・・
勝兵は鎰(いつ)を以て銖(しゅ)を称(はか)るが若(ごと)く、敗兵は銖(しゅ)を以て鎰(いつ)を称(はか)るが若(ごと)し。 勝兵若以鎰銖,敗兵若以銖稱鎰。(勝者之戦民也,若決積水於千仭之谿者、形也。 ・・・
兵法は、一日に曰く度、二に曰く量、三に曰く数、四に曰く称、五に曰く勝。(軍形) 兵法、一日度、二日量、三日數、四日稱、五日勝。(地生度,度生量,量生数,数生称,称生勝。) 「兵法には次の五つの要素があ ・・・
善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ。故に能く勝敗の政(まつりごと)を為す。(軍形) 善用兵者、修道而保法。故能為勝敗之政。 「いくさ上手な者はよい政治を行ない、法令を整備し、これをきちんと守らせる ・・・
勝兵は先ず勝ちて、而る後に戦いを求む。敗兵は先ず戦いて、而る後に勝ちを求む。(軍形) 勝兵先勝、而後求戦。敗兵先戦、而後求勝。 「戦争において敵に勝つ軍隊は、まず勝利の条件を整えてから戦う。これに対し ・・・
善く戦う者は、不敗の地に立ちて、敵の敗るるを失わざるなり。(軍形) 善戦者、立於不敗之地、而不失敵之敗也。 「戦争に巧みな者は、味方を絶対に敗れない態勢におき、しかも敵のわずかなスキでも、決して逃さず ・・・
故に其の戦い勝ちて忒(たが)わず。忒わずとは、其の措く所、必ず勝つ。已に敗るる者に勝つなり。(軍形) 故其戦勝不忒。不忒者、其所措必勝。 勝已敗者也。 「それゆえ、その戦いぶりは勝利にまちがいない。ま ・・・
古(いにしえ)の所謂善(いわゆるよ)く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり。故に善く戦う者の勝つや、(軍形) 古之所謂善戦者、勝於易勝者也、故善戦者之勝也、(無智名、無勇功。) 「昔のいわゆるいくさ上手とい ・・・
秋亳(しゅうごう)を挙ぐるも多力と為さず。日月(じつげつ)を見るも明目と為さず。雷霆(らいてい)を聞くも恥耳(そうじ)と為さず。(軍形) 挙秋毫不為多力。見日月不為明目、聞雷霆不為聴耳。 「毛の先を手 ・・・