77 老木の美 修身教授録抄 姿勢を正して声を出して読んでみた
私達は生命の真の趣を知るには、動物よりもかえって植物による方が便利だとも言えるわけであります。そこでかの尊徳翁のごときも、その偉大な悟りの世界は、もちろんその根本は、翁自身の深い体験によることではあ ・・・
私達は生命の真の趣を知るには、動物よりもかえって植物による方が便利だとも言えるわけであります。そこでかの尊徳翁のごときも、その偉大な悟りの世界は、もちろんその根本は、翁自身の深い体験によることではあ ・・・
とにかく人間は、「自己を築くのは自己以外にない」ということを、改めて深く覚悟しなければならぬと思います。すなわち、われわれの日々の生活は、この「自分」という、一生に唯一の彫刻を刻みつつあるのだという ・・・
忍耐の実行上の工夫としては、つねに「ここだ!ここだ!」という意識がなければできることではないのです。つまり怒りの情を爆発させて、たとえば弟妹などに対して怒りの言葉を、遠慮会釈もなく言い散らかしておい ・・・
忍耐ということはどういう意味があるかと申しますと、大体二つの方面があると思うのです。すなわち一つには、感情を露骨に現わさないようにする、とくに怒りの情を表さないように努めるという方面と、今一つは、苦 ・・・
この「野口英世」(岩波書店)を読んだ人、ちょっと手を挙げてごらんなさい。実際この本には感動させられますね。つまりこの本を読むと、偉業をなしとげるような人は、どういう風格を以ているかということが、よく ・・・
幸いにも、修行期の良寛の心構えが、いかにきびしく、かつ細やかだったかということを窺うべき、一つの手掛りがあるのです。それは「良寛禅師戒語」と呼ばれるものです。何歳頃にできたものか、おそらく相当の年配 ・・・
普通に良寛というと、大抵の人がすぐに童心ということを考えて、子どもたちと一緒に、ひねもすスミレをつんで遊ぶ姿を思い出すようです。おそらく諸君らにしても同様だろうと思いますが、しかし良寛がそのような世 ・・・
今思いきって着手する方の工夫から申せば、それはちょうどあの水泳の飛び込みの際、「キャタツ」の上から飛び込む際のあの呼吸です。つまり思いきって踏み切り、実行のただ中へ、ざんぶとばかり飛び込むのです。こ ・・・
今「一時一事」の工夫について考えてみるに、われわれが何か事をなすに当たって、現在自分のなすべき仕事のうち何が一番大切であるか、一体何から片付けて行ったらよいかということを、まず見定めなければならなぬ ・・・
人生を深く生きるということは、自分の悩みや苦しみの意味を深く噛みしめることによって、かような苦しみは、必ずしも自分一人だけのものではなくて、多くの人々が、ひとしく悩み苦しみつつあるのだ、ということが ・・・