第三十夜 輪廻も人道を尽くすことにより発展途上する
儒教では循環といい、仏教では輪廻転生といっているのは、つまり天理天道なんだな。 循環とは春は秋になり、暑は寒となり、盛は衰に移り、富は貧に移るという、輪、転というのもまた同じことだ。 仏教では、輪廻転 ・・・
儒教では循環といい、仏教では輪廻転生といっているのは、つまり天理天道なんだな。 循環とは春は秋になり、暑は寒となり、盛は衰に移り、富は貧に移るという、輪、転というのもまた同じことだ。 仏教では、輪廻転 ・・・
彼岸という文字は「梧窓漫筆」(太田元貞著、学芸道徳に関する随筆集)という本によれば、もとは儒書から出たもんだと書いてある、という学者がいたのでワシはこう言ってやったんだよ。 「文字の出所はよく知ら ・・・
この世のすべてのことは、みんな一つの道理によって貫かれてるんだ。一つに草を例にひいてこの道理を説明してみよう。 儒教の書物(中庸)に「この本は、はじめは一つの道理について説明し、中ごろでは広く各方 ・・・
下館候(下館藩主、いまの茨城県下館)の宝物倉が火事となり、大切な宝物の天国の剣が焼けてしまった。 役人が城下の富商中村という者に「こんなに焼けてしまったが当家第一の宝物なのでよく研いで白鞘にして倉 ・・・
訪れてきた者に、ワシが「誰それの家は無事にやっているかね」とたずねたら、その者が言うに、「あの人の父親は家業に精を出し、村でも一番の働き者だったんで、儲けも多く、豊かな暮らしぶりだったが、その子は、と ・・・
貧乏になったり、金持ちになったりするのは偶然のことではないんだ。 金持ちも金持ちになる原因があり、貧乏も貧乏になる原因というものがあるんだな。人々は財貨というものは自然に富者のところに集まるものだと ・・・
あるときワシは「豊臣秀吉の陣法に、敵をもって敵を防ぎ、敵をもって敵を打つ、という計略があったというが、実に良策だな。水害の防止にも、水をもって水を防ぐ、という方法があるんだ。心得ておかなければなんこと ・・・
仏の教えというのは深い面白味がるな。 いま身近なたとえ話してみれば、豆の前世は草なんだ。草の前世は豆だよというようなもんだ。 だから豆粒に向かっては、お前もと草に化身だぞ。うそだと思うなら、お前の ・・・
世の中は陰々と陰が二つ重なっても、陽々と二つ重なってもよくない。陰陽、陰陽と並ぶ行われるのがきまった法則だ。 例えば、寒暑、昼夜、水火、男女があるようなもんだ。人の歩き方も右一歩左一歩、尺取虫も屈 ・・・
冬になると山や谷に雪が降り、辺りは凍りつくが、春ともなり柳の一芽が開き始めることになれば、その雪も氷もとけてくるもんだ。また秋になって、桐の一葉が落ちるようになると、天下の青葉もまた、それまで終わる ・・・