第二十夜 万物は輪廻する
この世では、咲いた花は必ず散り、散っても、来る春にはまた必ず花が咲く。春に生えた草は秋風が吹くと枯れる。枯れてもまた春風にあえば必ず生えてくる。 万物みなそうだ。だから無常といっても無常ではなく、有 ・・・
この世では、咲いた花は必ず散り、散っても、来る春にはまた必ず花が咲く。春に生えた草は秋風が吹くと枯れる。枯れてもまた春風にあえば必ず生えてくる。 万物みなそうだ。だから無常といっても無常ではなく、有 ・・・
天道は自然そのものだ。 人道は天道にしたがうけれども、人がこしらえるものさのさ。人道を尽くして、あとは天道に任せるんだ。人道をよく尽くさないのに天道を恨んだりしちゃけんぞ。 庭の落ち葉、天道で、 ・・・
大和田山城(茨城県青木村の神主)が楠氏の旗の文句だといって次の文字を写してきて、その真偽をたずねた。 【楠公旗文】 非 は理に勝つことあたわず 理 は法に勝つことあたわず 法 は権に勝つことあたわず ・・・
山の畑に粟や稗が実る頃になると、猪、鹿、小鳥たちが出てきて食べる。そこには礼も法も、仁義もなくて、ただ自分自身の腹を養うだぇなんだ。粟を育てようと肥をやる猪も鹿もなく、稗を実らせようと草を取る鳥もい ・・・
日光温泉へ行ったとき、ある者がワシに向かって、 「日光じゃ他国の魚鳥を食べることは禁じているというのに、地元の日光山中で魚鳥を殺すことは禁じてない。ふつうは神社や寺のあるところでは、境内に近い沼地、山 ・・・
ある人が、「老子」に「道の道とすべきは常に道にあらず、云々」とあるのは、どんな意味かとたずねたので、ワシはこう答えてやった。 老子が「常」と言ったのは、天然自然で永久不変のものを指して言っているんだ ・・・
ある人がワシのところに来て、大に道を論じたが、どうも話の筋道が通らない。そこでワシはこう言ってやったよ。 あんたの説は、悟道と人道をごっちゃにしてるんで、わからなくなってしまうんだ。悟道の立場から論 ・・・
咲けば散り散ればまた咲く年ごとに ながめつくせぬ 花のいろいろ 貧乏なり、どうしようもなくて、売りに出した物を、一方ではこれは安いもんだと喜んで買う者がいる。また、運が ・・・
世の中で用に立つ材木はみんな四角だな。しかし天は人間のために四角な木なんか生育させない。だから全国の山林に四角な木はなんだ。 また、皮も骨もないかまぼこやはんぺんのような魚がいると人間に便利なんだが ・・・
動物の生き方を畜道と読んで人はこれを賤しく思っているが、実はこれは天理自然の道なんだ。 これに対し、人が尊ぶ人道は天理にしたがうように見えても、人間のために人がつくった道なんだだから畜道とは違って自 ・・・