怒を藏さず、怨を宿めず|6月21日のことです。
Release: 2018/06/21 Update: 2018/06/21
怒を藏さず、怨を宿めず
怒を藏さず、怨を宿めず。(万章上三章)
【訳】
(心ある立派な人は)怒る時には怒って、その怒りを隠さない。しかし、その怒りをいつまでも根にもつことはない。
〇松陰は、「もしも他者に対して恨み、怒ることがあれば、すぐに直接忠告すべきである。心ある立派な人も恨み、怒れば、雷霆(かみなり・いかずち)のように爆発させることもある。しかし、きちんと納得すれば、また、青空や太陽のように、少しも心に残すことがない。これも心ある立派な人の「陽剛の徳」という」と記している。
6月21日、孟子一日一言です。
「陽剛の徳」(ようごうのとく)と読むんでしょうか。
こういう徳というのあるんだなぁと感じました。
考えてみると実は怒っていることというのは結構ありますね。
しかし、あとに引くようなものはあまりないかもしれません。
しかし、難しいのは言葉は凶器ですから怒っても言葉は選ばなければ問題がおこります。
根にもつというのは健康にもよくないように感じます。
いつまでも心に残すことのないように努めたいですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
夜以て日に継ぎ 其の合わざるものあれば仰いで之れを思ひ夜以て日に継ぎ、幸いにして之れを得れば坐して以て旦を待つ。(離婁下二十章) そのあわざるものあればあおいでこれをおもいよるもってひにつぎ、さいわい…
歳を罪することなくんば 王、歳を罪することなくんば、斯に天下の民至らん。(梁恵王上三章) おう、としをつみすることなくんば、ここにてんかのたみいたらん。(りょうけいおうかみさんしょう) 【訳】 王がも…
時を待つ 齊人の言へることあり。曰く、智慧ありと雖も勢に乗ずるに如かず、鎡期ありと雖も時を待つに如かずと。(公孫丑上首章) せいひといえることあり。いわく、ちえありといえどもいきおいにじょうずるにしか…
教ふるに人倫を以て 人の道あるや、飽食暖衣、逸居して教なければ、則ち禽獣に近し。聖人之れを憂ふるあり、契をして司徒たらしめ教ふるに人倫を以てして、父子親あり、君臣義あり、夫婦別あり、長幼序あり、朋友信…
恭敬にして実なければ 恭敬は幣の未だ将はざるものなり。恭敬にして実なければ、君子虚しく拘むべからず。(尽心上三十七章) 【訳】 (賢者を迎えるには、礼物を贈るのが礼儀だが)礼物を差し出すより前に、尊敬…