伯夷ー頑夫も廉に懦夫も志を立つ|7月8日のことです。
伯夷ー頑夫も廉に懦夫も志を立つ
伯夷は目に悪色を視ず、耳に悪声を聴かず。其の君は非ざれば事へず、其の民に非ざれば事へず、其の民に非ざれば使はず。(中略)故に伯夷の風を聞く者は、頑夫も廉も懦夫も志も立つるあり。(万章下首章)
はくいはめにあくしょくをみず、みみにあくせいをきかず。そのきみにあらざればつかえず、そのたみにあらざればつかわず。(中略)ゆえにはくいのふうをきくものは、がんぷもれんもだふもこころざしをたつるあり。(ばんしょうしもしゅしょう)
【訳】
伯夷は潔癖で、目にみだらな美人を見ないし、耳にはみだらな音楽を聴かない。理想的な君主でないと使えないし、理想的な人民でないと使わない。(中略)だから、後世、伯夷の遺風を聞く者はどんな欲深い者でも感化されて清廉潔白な人となり、どんな意気地なしでも皆発憤してきっぱりと志を立てるようになった。
7月8日、孟子一日一言です。
伯夷という人物が登場しましたね。
伯夷とは孤竹国(こちくこく)の王子で叔斉(しゅくせい)という弟とともに史記に登場します。
弟思い、父思いの人です。
まっすぐにな人というイメージです。
やはり、自らが清廉潔白とならないと人はついてこないということでしょうね。
今日も一日がんばります。