恥の人に於けるや、大なり|10月11日のことです。
Release: 2018/10/11 Update: 2018/10/11
恥の人に於けるや、大なり
恥の人に於けるや、大なり、機変の巧を為す者は用つて恥づる所なし、人に若かざるを恥ぢざれば、何の人に若くことあらん。(尽心上七章)
はじのひとにおけるや、だいなり。きへんのこうをなすものはもってはずるところなし。ひとにしかざるをはじざれば、なにのひとにしくことあらん。(じんしんかみななしょう)
【訳】
恥ずかしいと感じる心は、人間にとりきわめて大切なものである。大体、臨機応変のごまかしばかり上手な者は、恥ずかしいと感じる心がないのである。(自分の心)人より劣っていることを恥ずかしいと思わない者が、どうして人並みになることができようか。なれはしない。
10月11日、孟子一日一言の言葉です。
臨機応変のごまかし。
ちょっと感じるものがありますね。反省です。
馴れというのは恐ろしいものです。
常に深く考えずに臨機応変のごまかしをやっているのかもしれませんね。
人より劣っていると感じ、恥ずかしいと思う心を大切にがんばりたいと思います。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
病と心 曇天(どんてん)には頭が思い、雨天には神経痛がいたみ、リュウマチがうずくという人が多いが、どこでも天気模様がその原因であるのではなくて、曇をきらい、雨をいやがる心がその原因である。 およそ病気…
戦勢(せんせい)は奇正(きせい)に過ぎざるも、奇正の変は勝げて窮むべからざるなり。奇正の相生ずること、(兵勢) 戦勢不過奇正、奇正之鍵不可勝窮也、奇正相生、(如循環之無端。 孰能窮之。) 「戦闘の勢い…
鳥の集まるは、虚しきなり。(行軍) 鳥集者、虚也。 「敵軍の上に鳥がむらがっているのは、陣を張っているように見せかけているが、実はすでに軍を引き払っており、そこには敵がいない証拠である」”虚”とは中身…
柳は緑、花は紅 お堀端に、柳の糸が春風に吹かれて、薄緑の若芽をしなやかに波打たせる。花屋のウインドーには、真赤なガーベラの花が束ねられて、花瓶にさしてある。「柳は緑、花は紅」 もともと物そのものは、美…
良能・良知 人の学ばずして能くする所のものは、その良能なり。慮らずして知る所のものは、其の良知なり。(尽心上十五章) ひとのまなばずしてよくするところのものは、そのりょうのうなり。おもんばからずしてし…