天の将に大任を②|12月30日のことです。
天の将に大任を②
故に天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先づ其の心志を苦しめ、其の筋骨を労せしめ、その体膚を飢えしめ、其の身を空乏にし、行其の為す所に払乱す。心を動かし性を忍び、其の能くせざる所を曾益せしむる所以なり。(告子下十五章)
ゆえにてんのまさにたいにんをこのひとにくださんとするや、かならずまずそのしんしをくるしめ、そのきんこつをろうせしめ、そのたいふをうえしめ、そのみをくうぼうにし、ぎょうそのなすところにふつらんす。こころをうごかしせいをしのび、そのよくせざるところをそうえきせしむるゆえんなり。(こくししもじゅうごしょう)
【訳】
だから、天が重大な任務をある人に与えようとする時は、必ずまずその人の心や志を苦しませ、筋骨を疲れさせ、飢えに苦しませ、生活を窮乏させ、全て意図とは反対の苦境に立たせる。これは、その人を発憤させ、性格を辛抱強くさせ、できなかったことでもできるようにするためである。
12月30日、孟子一日一言の言葉です。
大任を与えられる人というのはまた、それに耐えられる人ということもあるのでしょうね。
そういうことが体験としてなければ人々に伝えることも難しいでしょうし、本当の善政を行うこともできないんでしょうね。
意図とは反対の苦境。
日々の生活の中でもそういうことは多々ありますが乗り越えられる苦難しか自分にはこない。
そういう気持ちをもつことが大切ですね。
今日も一日がんばります。