天なり|2月2日のことです。
Release: 2019/02/02 Update: 2019/02/02
天なり
吾れの魯侯に遇はざるは天なり。(梁恵王下十六章)
われのろこうにあわざるはてんなり。(りょうのけいおうしもじゅうろくしょう)
【訳】
我が魯国の平王にお会いできないのは天命である。
〇松陰は、この一語について、「孟子みずから決心して、天に誓ったものである。(中略)今、私共が獄中にあって『孟子』を拝読するからには、深くこの意義を自得するべきである。」と記している。
2月2日、孟子一日一言の言葉です。
この一文だけではわかりずらいのですが孟子は人のせいにはしないということです。
他人に阻まれ合う約束を破られてもそれは天命だという。
普通の人にはなかなかできないことです。
うまくいかないことがあっても人のせいにしないようにしたいものです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
夜以て日に継ぎ 其の合わざるものあれば仰いで之れを思ひ夜以て日に継ぎ、幸いにして之れを得れば坐して以て旦を待つ。(離婁下二十章) そのあわざるものあればあおいでこれをおもいよるもってひにつぎ、さいわい…
為すあらんとする者は 顔淵曰く、「舜何人ぞや、予れ何人ぞや」と。為すあらんとする者は亦是くの若し。(滕文公上首章) がんえんいわく、「しゅんなんびとぞや、われなんびとぞや」と。なすあらんとするものはま…
郷党は歯に如くはなし。(公孫丑下二章) きょうとうはしにしくはなし。(こうそんちゅうげにしょう) 【訳】 世間では重ねた年齢が最も尊ばれる。 〇松陰は、「孟子」の「三尊(爵位・年齢・道徳)」に関して、…
孔子没するや、三年の外、門人任を治めて帰らんとす。(滕文公上第四章) こうしぼっするや、さんねんののち、もんじんにんをおさめてかえらんとす。(とうぶんこうかみだいよんしょう) 【訳】 孔子が亡くなられ…
唯だ理に当たるのみ 尹氏曰く、言ふこころは君子の辞受取予は唯だ理に当たるのみと。(公孫丑下三章) 【訳】 尹氏がいっている。「(孟子が)いいたいことは、心ある立派な人が他者から物を受け取るかの基準は、…