未だ夷に変ぜらるる者を聞かざるなり|3月24日のことです。
Release: 2019/03/24 Update: 2019/03/24
未だ夷に変ぜらるる者を聞かざるなり
吾れ夏を用って夷を変ぜる者を聞けるも、未だ夷を変ぜらるる者を聞かざるなり。(滕文公上第四章)
われかをもっていをへんずるものをきけるも、いまだいをへんぜらるるものをきかざるなり。(とうぶんこうかみよんしょう)
【訳】
私は中国の教えで未開な蛮族に風俗をかえさせたという話を聞いたことがあるが、その反対に、中国の教えが未開な蛮族の風俗によってかえさせられたという話は聞いたことがない。
〇松陰は、「夏夷の弁、自国と外国との区別は君子が慎重に思い致すべきことである」として、孟子の言を絶讃し、「これは我が国においても重要であり、深く考察すべきであると」記している。
孟子一日一言、3月24日の今日の言葉です。
いいか悪いかは別ですが当時の中国が進んだ国だったということは間違いないでしょうね。
中国の教えが日本にもどれだけもたらされているかを考えればわかることです。
それだけ偉大な国ということかもしれませんね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
春秋に義戦なし 春秋に義戦なし。(尽心下二章) しゅんじゅうにぎせんなし。(じんしんしもにしょう) 【訳】 孔子の書かれたという『春秋』には、正義にかなった戦というものは一つもない。 〇松陰は、「この…
人不善あるなく水下らざることあるなし 人の性の善なるは、猶ほ水の下きに就くがごとし。人不善あるなく水下らざることあるなし。(告子上二章) ひとのぜんなるは、なおみずのひくきにつくがごとし。ひとふぜんあ…
章を成さざれば達せず 流水の物たるや、科に盈たざれば行かず。君子の道に志すや、章を成さざれば達せず。(尽心上二十四章) りゅうすいのものたるや、あなにみたざればゆかず。くんしのみちにこころざすや、しょ…
義ー長ずるもの・長とするもの 長ずるもの義か、之を長とするもの義か。(告子上四章) ちょうずるものぎか、これをちょうとするものぎか。(こくしかみよんしょう) 【訳】 (孟子がいわれた)「(告子も、年長…
涵育薫陶 養とは涵育薫陶して其の自ら化するを俟つを謂ふなり。(離婁下七章) ようとはかんいくくんとうしてそのみずからかするをまつをいうなり。(りろうしもななしょう) 【訳】 養うとは、仁の徳でうるおし…