半杓の水で|4月16日のことです。
Release: 2019/04/16 Update: 2019/04/16
半杓の水で
心すべきは水を粗末にせぬということです。
ある高僧は、ひしゃくに河水をくみ、半杓をもって朝の洗面をすまし、残りの半杓は、ていねいに川にもどしたと申します。
今、福井県永平寺に参拝致しますと、電車をすててしばらく上った谷川に、「半杓橋」という橋がかかっています。これがその聖なる遺跡だと聞きます。
丸山敏雄一日一話幸せになるための366話、4月16日のことです。
水のありがたさも空気のありがたさも、なかなか気づかないものです。
いざことが起きると突然びっくりして感謝してもだめですね。
去年の地震の時も突然水が大変だとなってお風呂に水をためましたが結局問題ありませんでした。
逆に粗末にてしまっている。
普段から感謝しなければいけませんね。
今日一日朗らかに安らかに喜んで進んで働きます。
関連コンテンツ
自然を畏れる この世の中で、恐るべき威力をもって人を幸福に導き、また不幸に落とし入れるものは、人でもなく、ただの物でもなく、偉大なる自然現象であった。 人が生きる上に最も大きい働きをし、人を生かしてい…
芸術の意義 山の中に入り込むと、山は見えません。泳いでいては、海の偉大さはわかりません。 ほんとうに生活そのものの意義 実は自分そのものを見きわめるためには、自分の生活・仕事から全く離れて見る。 客観…
これがよい ある家庭の実話である。半年くらい前、ある事情から家屋敷を他人にゆずった。家人たちも悲しみにとざされた。 かくして幾日かのもだえの後、「これがよいのだ」と思い至った主人は、一家の人たちにこれ…
食物への感謝 ただ今私のお膳にすえられた一ぱいの飯、これは私の今日の命の糧、活動の根元である。これが無ければ生きてゆけないと分かった時、食物に向かってどんな気持ちでいるのが最も正しく、間違いない心構え…
私は三十年間、ほとんど学問と首っ引きの生活をいたしましたために、文字通りの夜更かしが続きました。 それが、二十年くらい前のある寒い早春の朝から、キッパリ早起きに変わりました。 やると決心すれば、あとは…