故に尽(ことごと)く兵を用うるの害を知らざる者は、則ち尽く兵を用うるの利を知ること能わざるなり。(作戦)|1月16日
Release: 2020/01/16 Update: 2020/01/18
故に尽(ことごと)く兵を用うるの害を知らざる者は、則ち尽く兵を用うるの利を知ること能わざるなり。(作戦)
故不尽知用兵之害者、則不能尽知用兵之利也。
「だから、戦争とはどんなに有害であるかを認識していない者は、戦争によって利益を得ることなどとてもできないのである」
この文章はいささか唐突で、前文とどう関連するかをすぐに理解するのは難しい。おそらく、用兵の害とは、前の文章から推して、持久戦になった場合の経済上の、統師上種々の害を意味しているのであろう。
また、用兵上の利とは、短期決戦によって勝利をもたらしたときの数々の利益をさしているのであろう。
1月16日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
儒者の道は古の人赤子を保んずるが若しと。( 滕文公上五章) じゅしゃのみちはいにしえのひとせきしをやすんずるがごとしと。(とうぶんこうかみだいごしょう) 【訳】 儒者の道では、古の聖賢が(人民を治める…
希望は大きく持て 人は、魂という輝きによってコウコウと輝く電灯である。大宇宙に充満している電気・・・それが生命という発電機で引き出されて、送電してくる。 その根元・本体は、分量も無量であり、光度も無限…
信は力なり 信ずるという事は、事実そうであるから、それと信じるのではない。そうであることは信ずるも何もない、もうすでにそうである。 ほんとうに信ずれば、そうなるのであり、必ず信じた通りにさせるのである…
生・死より甚だしきものあり② 是れに由らば則ち生くるもの而も用ひざることあり。是れに由らば則ち以て患を辟くばきも、而も為さざることあり、悪む所死より甚しきものあり。(告子上十章) これによらばすなわち…
齢を尊ぶ 松陰先生は、人間にして爵の尊さを知って得の尊さを知らないものは、その愚かなことはいうまでもないが、しかし徳の尊さを知って齢の尊ぶべきを知らないものは、未だ真の人物とは言いがたいということを、…