力屈し殫(つ)き、中原の内、家に虚しく、百姓(ひゃくせい)の費(つい)え、十に其の七を去る。(作戦)|1月19日
Release: 2020/01/19 Update: 2020/01/26
力屈し殫(つ)き、中原の内、家に虚しく、百姓(ひゃくせい)の費(つい)え、十に其の七を去る。(作戦)
力屈財殫、中原内虚於家、百姓之費、十去其七。(公家之費、破車罷馬、甲冑矢弩、戟楯蔽櫓、丘牛大車,十去其六。)
「かくして、国力は使い果たされ、国内では人民の生活は底をつき、どの家も何も残らず、人民は所得の十分の七までが租税としてもっていかれる。(また、国家財政は車輛の破損、軍馬の損失、武器の補給、輸送などの出費によって、十分の六を失うに至るのである)」
戦争の出費に莫大さと国民の困窮度の加速を説明している。かっこ内は、公家(こうか)の費え、破車罷馬(はしゃひば)、甲冑矢弩(かっちゅうしど)、戟楯蔽櫓(げきじゅんへいろ)、丘牛大車(きゅうぎゅうだいしゃ),十に其の六を去る。と訓ずる。
1月19日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはよございます。
戦争をすれば国民が疲弊するということは間違いですね。
備えることは大事ですが。
今日も一日頑張ります。
関連コンテンツ
旌旗の動くは、乱るるなり。(行軍) 旌旗動者、乱也。 「旗や指物がやたら動いているのは、将兵に動揺が起っていて、軍の内部が乱れている証拠である」旗や幟はなにかの目的があって動かされる。したがって、みだ…
故に進んで名を求めず、退きて罪を避けず、唯人を是れ保ちて、利、主に合うのは、国の宝なり。(地形) 故進不求名、退不避罪、唯人是保、而利合於主、国之宝也。 「したがって、軍を進めて戦いに勝っても名誉を求…
能く士卒の耳目を愚して、これをして知ること無からしむ。(九地) 能愚士卒之耳目、使之無知。(易其事、革其謀、使人無職。易其居、迂其途、使人不得慮。) 「兵士たちが判断に誤るようにさせ、将軍のなすことを…
鳥の集まるは、虚しきなり。(行軍) 鳥集者、虚也。 「敵軍の上に鳥がむらがっているのは、陣を張っているように見せかけているが、実はすでに軍を引き払っており、そこには敵がいない証拠である」”虚”とは中身…
令発するの日、士卒の坐する者は涕襟(なみだえり)を霑(うるお)し、偃臥する者は涕巸(なみだおとがい)に交わる。 令発之日、士卒坐者涕霑襟、偃臥者涕交巸。(投之無所往者、諸劌之勇也。) 「いよいよ出陣の…