善く敵を動かず者は、これ形すれば敵必ずこれに従う。これに与うれば、(兵勢)2月24日
Release: 2020/02/24 Update: 2020/03/01
善く敵を動かず者は、これ形すれば敵必ずこれに従う。これに与うれば、(兵勢)
善動敵者、形之、敵必従之、与之、(敵必取之、以利動之、以卒待之。)
「敵を誘導するのが巧みな者は、敵が必ずそれに従うような形をつくり、(敵にエサをばらまいてくいつかせる。つまり、利を示して敵を誘い出し、一方で、ノコノコ出てきた敵を殲滅すべく待ちかまえるのである)」
敵を思い通りに動かすには、相手がこちらのエサに飛び付くような状況を作りだし、一方で圧倒的な兵力で待ちかまえる戦術を説いている。
敵必ずこれを取る。利を以てこれを動かし、卒を以てこれを待つ。
2月24日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
交地には則ち絶つこと無かれ。(九地) 交地則無絶。 「交地では、部隊相互間の連絡を断ってはならない」”交地”とは、敵も味方もたやすく進攻できる地域である。進攻しやすいのだから、当然両軍の交戦が考えられ…
衆(しゅう)樹(じゅ)の動くは、来たるなり。衆草の障り多きは、疑わしむるなり。(行軍) 衆樹動者、来也。衆草多障者、疑也。 「木々がゆれ動いているのは、敵がやって来る証拠である。草むらに仕掛けがあるの…
来たりて委謝(いしゃ)するは、休息を欲するなり。(行軍) 来委謝者、欲休息也。 「敵の方から軍使をつかわして、おだやかに挨拶してくるのは、一休みして時間かせぎしようとしている証拠である」ここの”来たる…
千里を行きて労せざるは、無人の地を行けばなり。攻めて必ず取るは、(虚実) 行千里而不労者、行於無人之地也。攻而必取者、(攻其所不守也。守而必固者、守其所不攻也。) 「千里の遠い道のりを行軍しても疲れな…
夫れ勢い均しきとき、一を以て十を撃つを走と曰う。(地形) 夫勢均、以一撃十曰走。 「彼我両軍の勢力が拮抗しているとき、一の力で十の力の敵と戦う羽目に陥ったばあいは、これを敗走するというのである」謀攻篇…