君の軍に患(うれ)うる所以の者に三あり。軍の以て進むべからざるを知らずして、|1月30日
Release: 2020/01/30 Update: 2020/01/30
君の軍に患(うれ)うる所以の者に三あり。軍の以て進むべからざるを知らずして、
君之所以患於軍者三。不知軍之不可以進、而謂之進(不知軍之不可以退、 而謂之退。是謂縻軍。)
「君主が出しゃばって軍を危機に追い込む場合が三つある。その一は、軍隊が進むべきでないのを知らないで、(君主が進軍を命じ退却すべきなのに知らずに、君主が退却を命ずる場合である。これを軍を束縛するという)」
君主の干渉で軍隊が危機におちいる三つの場合の第一を説明している。
かっこ内は、これを進めと謂い、軍の以て退くべからざるを知らずして、これを退けと謂う。これを縻軍(びぐん)と謂う。と訓ずる。
1月30日、孫子・呉子(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
君主が出しゃばってはいけないんでしょうね。
進むべきか退くべきかの判断。
とても重要です。
判断は現場に任せねばなりません。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
子路曰わく、未だ同じからずして言ふ、其の色を観るに赧々然たり。由の知る所非ざるなりと。是れに由りて之れを観れば、則ち君子の養ふ所知るべきのみ。(滕文公下七章) しろいわく、いまだおなじからずしていう、…
故家・遺俗・流風・善政 故家・遺俗・流風・善政。(公孫丑上首章) こか・いぞく・りゅうふう・ぜんせい(こうそんいかみしゅしょう) 【訳】 昔から忠義を尽くしてきた旧家、後世に残したよき風俗、代々に伝わ…
正常心 動物は、本能によって、異常な働きをする。暗夜に物につき当らぬ。渡り鳥が、その方向を間違えぬ。 人は、そもそもそうした本心を持っているのであるが、我がままに堕して、そうした能力を失ってしまった。…
朗らかな心 朗らかな心はすべてのものを、いだく、育てる、進める、成就させる。 朗らかな心は、人生の光明であり、温熱であり、なごやかなうるおいである。 腹はすいた、足は疲れた、すでに夕方が近づいてくる。…
岐路に立った時 光明と暗黒の岐路に立った時、毅然として光明の面に向き直って、ひた押しに押し進む。また岐れ路に立った時、これをくり返す。かくて、たゆまず進んで止まぬと、ついには光明常住の彼岸、無為にして…