凡そ兵を用するの法、将、命を君より受け、軍を合し衆を聚(あつ)め、和を交えて舎するに、(軍争)|3月16日
Release: 2020/03/16 Update: 2020/03/24
凡そ兵を用するの法、将、命を君より受け、軍を合し衆を聚(あつ)め、和を交えて舎するに、(軍争)
凡用兵之法、将受命於君、合軍聚衆、交和而舎、(莫難於軍争、軍争之難者、以迂貸直、以患貸利。)
「そもそも戦争とは、まず将軍が君主の命を受けて兵士を動員し、部隊を編成し、陣を構えて敵と対峙するという段取りで展開するが、(最も難しいのは敵との闘争、つまり戦闘の方法である。戦闘の難しさは”迂を以て直となす(急がば回れ)”と”患を以て利となる(禍を転じて福となす)”というところにある)」
迂とは回り道、直とは直線のこと。
軍争より難きは莫し。軍争の難きは、迂を以て直と為し、患を以て利と為すにあり。
3月16日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
関連コンテンツ
我戦わんと欲すれば、敵、塁を高くし溝を深くすと雖も、我と戦わざるを得ざるは、(虚実) 我欲戦、敵雖高塁深溝、不得不与我戦者、(攻其所必救也。) 「わが軍が戦いたいと思えば、たとえ敵が砦の壁を高く積み重…
夫(そ)れ将は国の輔(ほ)なり。輔、周なれば則ち国必ず強し。輔、隙(げき)あれば則ち国必ず弱し。(謀攻) 夫将者國之輔也、輔周則國必強、輔隙則國必弱。 「そもそも将軍というものは、君主を輔佐する重要な…
朝の気は鋭く、昼の気は惰(おこた)り、暮の気は帰る。故に善く兵を用うる者は、其の鋭気を避け、 朝気鋭、昼気惰、暮気帰、故善用兵者、避其鋭気、(撃其惰帰、此治気者也。) 「人の気力というものは、朝は気力…
此れを知りて戦いを用うる者は必ず勝つ。此れを知らずして戦いを用うる者は必ず敗る。(地形) 知此而用戦者必勝。不知此而戦者必敗。 「これ(前日のべたこと)を知ったうえで戦う者は必ず勝ち、これを知らずに戦…
斥沢(せきたく)を絶(わた)れば、惟亟(すみやか)やかに去りて留まること無かれ。若し軍を斥沢の中に交うれば、(行軍) 絶斥沢、惟亟去無留。若交軍於斥澤之中、(必依水草、而背衆樹、此處斥沢之軍也。) 「…