人既に専一なれば、則ち勇者も独り進むことを得ず、怯者(きょうしゃ)も独り退くことを得ず。(軍争)|3月26日
Release: 2020/03/26 Update: 2020/03/26
人既に専一なれば、則ち勇者も独り進むことを得ず、怯者(きょうしゃ)も独り退くことを得ず。(軍争)
人既専一、則勇者不得独進、怯者不得独退。(此用衆之法也。)
「全軍の兵の心が一つになっていれば、勇気のある兵士がひとりでぬけがけすることもできないし、臆病な者がしりごみすることもできない。(これが大勢の人を統率する秘訣である)」
鐘、太鼓、目印の旗を使うのは、全軍の意志を統一するためでもある。みんなの心が一つに統一できれば、団体行動がとりやすくなり、個々の活動はしにくい。これが大部隊を動かすコツというわけだ。
カッコ内は、此れ衆を用うるの法なり。
3月26日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはよございます。
大分寝れるようになり体楽にはなってきましたね。
集団の心理ということを考えるとたしかにそうかもしれません。
まずは、全員の向かうべき方向をしますことが先にするこですね。
団体では抜け駆けする人や自分は動かなくてもどうにかなると思う人がいない方がいいですね。
なんだか綱引きを思いだします。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
紛々(ふんぷん)紜々(うんうん)として闘いに乱れて、乱すべからず。渾々(こんこん)沌々として、形円くして敗るべからず。(兵勢) 紛紛紜紜闘乱、而不可乱也。渾渾沌沌形円、而不可敗也。(乱生於治、怯生於男…
三軍の事を知らずして、三軍の政(まつりごと)を同じくすれば、則ち軍士惑うかな。(謀攻) 不知三軍之事、而同三軍之政者、則軍士惑矣。 「その二は、軍の内部事情もわきまえないくせに、軍政に干渉し、将軍と同…
計、利として以て聴かるれば、乃(すなわ)ちこれ勢いを為して、以て其の外を佐(たす)く。(始計) 計利以聴、乃為之勢、以佐其外。(勢者因利而制権也。) 「その計りごとが有利であるとして採用されるなら、次…
塗(みち)に由らざる所有り、軍に撃たざる所有り、城の攻めざる所有り、地に争わざる所有り。(九変) 塗有所不由、軍有所不撃、城有所不攻、地有所不争。(君命有所不受。) 「道には、ときと場合によっては通っ…
我得れば則ち利あり、彼得るも亦利あるものを、争地と為す。(九地) 我得則利、彼得亦利者、為争地。 「わが軍がそこに占領したら戦闘上有利となるし、敵軍もそこを占領したら有利となる地域を争地という」”争地…