凡そ此の六者は、敗の道なり。将の至任、察せざるべからざるなり。(地形)|6月3日
Release: 2020/06/03 Update: 2020/06/03
凡そ此の六者は、敗の道なり。将の至任、察せざるべからざるなり。(地形)
凡此六者、敗之道也。将之至任、不可不察也。
「そもそも、以上のべたこの六項目(走、弛、陥、崩、乱、北)が敗北の常道であって、こうならないように努力するのが、将軍たる者の重要な任務である。だから、よくよく配慮することが望ましいのだ」
五月二十六日分と同じ結論(前は地形の原則、今度は敗戦の原則)である。
要するに、一軍の将たる者は、地形の原則を把握すると共に、敗北の理由をよくわきまえなければならない、と教えている。
6月3日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
戦争の勝敗には地形と軍の態勢が大きく左右するということ。
地形では(通・挂・支・隘・険・遠)
軍の態勢(走、弛、陥、崩、乱、北)
これらのことをよく理解しなければいけませんね。
大雑把に言うと危険な場所では戦わない、リダーはしっかりとした信念をもって学ぶこと。
そうしないと負けるということですね。
これらをパターン化して組み合わせることで相手にも勝てるということもあるんでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
遠形は、勢い均(ひと)しければ以て戦いを挑み難し、戦わばすなわち利あらず。(地形) 遠形者、勢均難以挑戦。戦而不利。 「遠い地形では、もし両軍の精力が均衡している場合にははるばる出て行って、戦いを挑み…
軍の擾(みだ)るるは、将の重からざるなり。(行軍) 軍擾者、将不重也。 「軍に秩序がなく、統制を欠いて乱れているのは、指揮官が無能で威厳が備わっていない証拠である」”将”とは将軍のこと。ここではその部…
勢いに任ずる者は、其の人を戦わしむるや、木石を転ずるが如し。木石の性は、(兵勢) 任勢者、其戦人也、如轄木石、木石之性、(安則静、危則動、方則止、円則行。故善戦人之勢、如転円石於千初之山者、勢也。)…
塵高くして鋭きは、車の来たるなり、卑(ひく)くして広きは、徒の来たるなり。(行軍) 塵高而鋭者、車来也。卑而広者、徒来也。(散而条達者、樵採也。少而往来者、営軍也。) 「土ぼこりや塵が空高く舞い上がる…
治を以て乱を待ち、静を以て譁(か)を待つ。此れ心を治むる者なり。近きを以て遠きを待ち、(軍争) 以治待乱、以静待譁。此治心者也。以近待遠、(以佚待労、以飽待飢、此治力者也。) 3月30日、商いの心一日…