是(こ)の故に、馬を方べ輪を埋むるもの未だ恃(たの)むに足らざるなり。勇を斉えて一の若くするは、(九地)|7月18日
Release: 2020/07/18 Update: 2020/07/18
是(こ)の故に、馬を方べ輪を埋むるもの未だ恃(たの)むに足らざるなり。勇を斉えて一の若くするは、(九地)
是故、方馬埋輪、未足恃也。斉勇若一、(政之道也。剛柔皆得、地之埋也。)
「こういうわけで、戦闘にさいして、たとえ馬を並べてつなぎ、車輪を地中に埋めて、陣構えを堅固にしても、それではまだ頼りとするには不十分である。全軍を打って一丸となるようにするのが、(政治指導というものだ。強い者も弱い者も、それぞれ持てる力を思う存分発揮させるためには、地の利を得ることである)」
戦闘にさいしては、物理的に構えを固めるよりも全軍の一致協力が大事だと教えている。
政の道なり。剛柔皆得るは地の理なり。
7月18日、孫子・呉子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
こんばんわ。
しばらくぶりになってしまいました。
しかし一日も孫子を忘れることはありませんね。
会社も一致団結しなければこの時代は乗り切れないでしょうね。
出来ないことは全員で補いながら全社一丸ということが必要。
明日も一日がんばります。
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