争地には吾将に其の後に趨(おもむ)かんとす。(九地)|7月31日
Release: 2020/08/01 Update: 2020/08/01
争地には吾将に其の後に趨(おもむ)かんとす。(九地)
争地吾将趨其後。
「争地において、わたしは急いで敵の背後に回って戦わねばならない」
争地というのは、彼我両軍が争う地域である。これは、敵の領土内に在ると否とを問わない。
敵と味方が死闘をつくして争っている戦場なので、敵の背後に回り、そこから攻撃するのにこしたことはない。だから”其の後に趨かんとす”と戦術を説明したのであろう。この趨くという言葉には、急いでというニュアンスが含まれている。
7月31日、孫子一日一話(兵法に学ぶ人と組織の動かし方365)の言葉です。
おはようございます。
どこの国にも属さない地域で先に占拠したものの拠点にできる場所。
とにかく先に到着して占拠すべき場所ということでしょうね。
タイミングがずれて敵の拠点となった場合は攻撃しては駄目。
何事も急がないといけませね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
疾(と)く戦えば則ち存(そん)し、疾く戦わざれば則ち亡ぶるものを、死地と為す。(九地) 疾戦則在、不疾戦則亡者、為死地。 「速やかに戦えば生存できる可能性はあるが、速やかに戦わなければ全滅する恐れがあ…
軍行に険阻(けんそ)・潢井(こうせい)・葭葦(かい)・山林・蘙薈有らば、必ず謹んでこれを副索せよ。(行軍) 軍行有險阻潢井葭葦山林蘙薈者、必謹覆索之。(此伏姦之所處也。) 「行軍の途中に、①険阻な地形…
国の師に貧(ひん)するは、遠く輸(おく)ればなり。遠く輸れば、則ち百姓貧(まず)し。(作戦) 国之貧於師者、遠輸。遠輸則百性貧。(近於師者貴売。貴売則百姓財竭。財竭則急於兵役。) 「戦争によって国が貧…
秋亳(しゅうごう)を挙ぐるも多力と為さず。日月(じつげつ)を見るも明目と為さず。雷霆(らいてい)を聞くも恥耳(そうじ)と為さず。(軍形) 挙秋毫不為多力。見日月不為明目、聞雷霆不為聴耳。 「毛の先を手…
衢地(くち)には吾将に其の結びを固くせんとす。(九地) 衢地吾将固其結。 「交通の要衢の地である衢地においては、わたしは、友好国との親交を強化しなければならない」衢地とは、交通の要衢であるだけでなく、…