君子の徳は風なり|3月12日のことです。
Release: 2018/03/12 Update: 2018/03/12
上、好む者あれば、下、必ずこれより甚しき者あり。君子の徳は風なり、小人の徳は草なり、草は之れに風を尚ふれば必ず偃す。(滕文公上首章)
かみ、このむものあれば、しも、かならずこれよりはなはだしきものあり。くんしのとくはかぜなり、しょうじんのとくはくさなり、くさはこれにかぜをくわうればかならずふくす。(とうぶんこうじょうしゅしょう)
【訳】
全ての上に立つ者が事を好むと、下の者は必ずこれに輪をかけて好むようになるものである。たとえていえば、上に立つ君子は徳は風のようなものであり、下にいる人民は草のようなものである。草が風になびくように、どのようにでも感化される。
孟子一日一言、3月12日の言葉です。
国で言えば政治の中枢と国民。
会社で言えば社長と社員。
学校で言えば校長と職員。さらに生徒。
上の風次第で変わるというのはたしかにそうです。
たくさんの決定権を上はもっていますし、下はなびくのは当然のことです。
責任がありますね。
人に指示する立場になると。
今日も一日がんばります。
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