否定の価値
Release: 2022/08/18 Update: 2022/08/18
否定の価値
そもそも精神というものは、それが真に伸びるためには、必ずや何らかの意味において、一種の否定を通らなければなりません。すなわち、この否定という浄化作用、すなわち自己反省というものを通らずに伸びたのは、精神としては真に伸びたのではなくて、かえって度のすぎたものとして、結局欠点になるわけです。【350】
#修身教授録一日一言 #森信三 #毎日投稿 #日常 #毎日ブログ #毎日更新
人間の長所と短所という問題のところですが納得いくところですね。
知識技能の面では長所を伸ばすことが良くて、精神面では短所を直し気にかけることが大切。
その中の精神面での話のですが、精神というの一定の否定が必要。
たしかにそうかもしれません。
自分が完璧に出来ているということは人間である以上ないことです。
常に心の問題がない状態が無いわけですから。
今やるべきことをやらないとか、固定概念で否定してみたりとか。
そういう部分を人は必ずもっていますので否定して、自己反省すべきなのでしょう。
常に自己反省しながら考えることが必要だと感じますね。
関連コンテンツ
六十以後が勝負 人間というものは、自分がかつての日の同級生なんかが、どんな立派な地位につこうが少しもあわてず、悠々として、六十以後になってから、後悔しないような道を歩む心構えが大切です。知事だの大学教…
プラスの裏にマイナスあり 人間は、順調ということは、表面上からはいかにも結構なようですが、実はそれだけ人間が、お目出たくなりつつあるわけです。すると表面のプラスに対して、裏面にちゃんとマイナスがくっつ…
真の「誠」は。何よりもまず己のつとめに打ち込むところから始まると言ってよいでしょう。すなわち誠に至る出発点は、何よりもまず自分の仕事に打ち込むということでしょう。総じて自己の務めに対して、自己の一切…
人間の偉さは、その人の苦しみと正比例する。世の中は正直そのものである。その時代における最高の人物は、最大の内面的苦行をした人である。つまり天はその人の苦労に等しいだけの価値を与え給うのである。 運命を…
真の志② 書物を読んで感心したり、また人からの話を聞いて、その時だけ感激しても、しばらくたつとケロリと忘れ去るようでは未だもって真の志というわけにはいかないのです。【296】 #修身教授録一日一言 #…