否定の価値
Release: 2022/08/18 Update: 2022/08/18
否定の価値
そもそも精神というものは、それが真に伸びるためには、必ずや何らかの意味において、一種の否定を通らなければなりません。すなわち、この否定という浄化作用、すなわち自己反省というものを通らずに伸びたのは、精神としては真に伸びたのではなくて、かえって度のすぎたものとして、結局欠点になるわけです。【350】
#修身教授録一日一言 #森信三 #毎日投稿 #日常 #毎日ブログ #毎日更新
人間の長所と短所という問題のところですが納得いくところですね。
知識技能の面では長所を伸ばすことが良くて、精神面では短所を直し気にかけることが大切。
その中の精神面での話のですが、精神というの一定の否定が必要。
たしかにそうかもしれません。
自分が完璧に出来ているということは人間である以上ないことです。
常に心の問題がない状態が無いわけですから。
今やるべきことをやらないとか、固定概念で否定してみたりとか。
そういう部分を人は必ずもっていますので否定して、自己反省すべきなのでしょう。
常に自己反省しながら考えることが必要だと感じますね。
関連コンテンツ
単純なものだからこそ 植物というものは、動物、とくに人間から見れば、生命の最も低い発現段階といってよいでしょう。すなわち、宇宙の大生命は、植物としては、その最も単純な姿を示すわけです。が同時にまたすべ…
人間的価値の根本 人間の人格的な価値というようなものも、その人が、かようかようのことをしたとか、言ったとかいうことよりも、そうした見えるものを越えて香る気品の床しさこそ、その根本はあるといえましょう。…
人間はいかに優れた師を持ち、よくい教えに接したとしても、結局のところは、自分を律するものは自分以外にはないわけでありまして、いかに優れた師といえども、本人が自ら律しようとしない限り、いかんともしがたい…
人の長たる人において最も重要な資質は、一方では、多くの人々を容れる包容力ふあると共に、さらに今ひとつの資質として、「断」を下しうる処がなくてはならぬからである。けだし「断」は現実界における決断、決定の…
自分の「顔」を仕上げる われわれの一生は、ある意味からは、自分という一人の人間の、いわば面作りのようなもので、われわれは一生かかって、この自分の「顔」という唯一つの面を、仕上げるようなものとも言えまし…