無量の鉱石を掘り起こす
Release: 2022/09/01 Update: 2022/09/01
無量の鉱石を掘り起こす
お互い人間として最も大切なことは、単に梯子段を一段でも上に登るということにあるのではなくて、そのどこか一カ所に踏みとどまって、己が力の限りハンマーをふるって、現実の人生そのものの中に埋もれている無量の鉱石を、発掘することでなくてはならぬ。【99】
#修身教授録一日一言 #森信三 #毎日投稿 #日常 #毎日ブログ #毎日更新
教授の深い考えには頭が下がる思いですが、様々な事情で上の学校へいけないような人にとってはとてつもない勇気を与える言葉でしょうね。
上へ上へと行くことだけが良いわけではない。
只今の現状を深く考え極めるような人になってほしいということでしょうか。
人間の欲は上へ上へということがあります。
そうではなく深く深くが大事なんでしょね。
そうなってくると自分の出来ることはたった一つを極めることに集中することかもしれません。
関連コンテンツ
本質を見失うな① 人間というものは、現在自分の当面している仕事をまず片付けて、しかるのち、余力があったら、自分の根底を養うような修養をすべきでしょう。【465】 #修身教授録一日一言 #森信三 #毎日…
東洋美術の権威の金原省吾さんが、いつか私に言われたことが、「教師というもにも大体三段階がある。在校中からすでに生徒の信頼のない教師、これは下の教師である。次は学校にいる間は生徒の信用する教師、これは…
人間は、現在自分の受けつつある不幸を、単に自分独りが嘗めされていると考えるか、それともこうした不幸によって、自分の甘え心を取り去るために神の深い計らいが働いていると気づくかにより、同じ不幸もその人の一…
おめでたさを削りとる われわれは苦労することによって、自分のおめでたさを削りとってもらうんです。現実の世界は決してお目出たくはないのです。【271】 実際自分の行動を鑑みてみるとおめでたさが非常に目立…
三十年を生き抜く 道元禅師は「某は坐禅を三十年余りしたにすぎない」と言うておられますが、これは考えてみれば、実に大した言葉だと思うのです。本当に人生を生き抜くこと三十年に及ぶということは、人間として実…