心に作れば|4月13日のことです。
Release: 2018/04/13 Update: 2018/04/13
其の心に作れば其の事に害あり。其の事に作れば其の政に害あり。聖人復た起るも吾が言を易へじ。(とうぶんこうしもきゅうしょう)
そのこころにおこればそのことにがいあり。そのことにおこればそのまつりごとにがいあり。せいじんまたおこるもわがげんをかえじ。(とうぶんこうしもきゅうしょう)
【訳】
心の中に(よこしまな考えが)生まれると、その人の行うことに弊害があらわれてくる。行うことに弊害があらわれるようになると、その政治に害が及ぶようになる。このことは、たとえ聖人が再びこの世に出て来られたとしても、きっと是認してくださるであろう。
〇松陰は「『心に作る』とは初一念(最初に心に深くもった思い)のことである。人間は初一念が大切である」と記している。
孟子一日一言、4月13日の言葉です。
初心を忘れていくことがよこしまな考えにもつながるのでしょうね。
どうして今自分がこのことを行っているのかという初心が時間の経過とともに薄れることはあります。
物事を行うときには必ず最初の気持ちがあります。
強い信念で初心忘れずが大事ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
ねばり ねばりというものこそ、仕事を完成させるための最後の秘訣であり、同時にある意味では、人間としての価値も、最後の土壇場においては、このねばりが出るか否かによって、決まると言ってもよいと思うほどです…
美を磨き出す 春をたずねて、家を出た。青い鳥を慕って、故郷を後にした。気がついてみると、匂う春は庭前一輪の梅花にあった。恋い慕うた鳥は、軒端に戻っていた。香気に満ちた仙境は、わが家であった。 見かけの…
故に其の戦い勝ちて忒(たが)わず。忒わずとは、其の措く所、必ず勝つ。已に敗るる者に勝つなり。(軍形) 故其戦勝不忒。不忒者、其所措必勝。 勝已敗者也。 「それゆえ、その戦いぶりは勝利にまちがいない。ま…
芸は心を正す 心は形がありません。見えもしなければ捕えることもできません。いつもいつも変化して、全く始末におえぬものです。 これを捕えるには何かいれものがいるのであります。一度芸術といういれものに捕え…
ヒントは書物の中に 諸君が将来何らかの事に当たって、必要が生じた場合、少なくともそれを処理する立場は、自分がかつて読んだ書物の中に、その示唆の求められる場合が少なくないでしょう。つまりかつての日、内心…