死亡を悪みて不仁を楽しむ|4月23日のことです。
Release: 2018/04/23 Update: 2018/04/23
死亡を悪みて不仁を楽しむ
死亡を悪みて不仁を楽しむ。(離婁上三章)
しぼうをにくみてふじんをたのしむ。(りろうかみさんしょう)
【訳】
死んだり亡んだりすることを忌み嫌いながら、悪いことばかり楽しんで行っている。
〇松陰は、「『楽不仁』という字を味わいなさい。どんなおろかな者でも不仁な行為はそれと分かる。しかし、当事者はそれを不仁なことと気づかないことがある。結局は、自分自身で深く考えることで、不仁と知ることができる」と記している。
4月23日、孟子一日一言、今日の言葉です。
仁ということについて考えないと不仁にも気づきはしないということでしょうか。
仁とは思いやり。思いやりのない行為だったかもしれないと考えないで過ごしている。
悪い事をすればいずれ罰がくだる。
というのはなんとなくわかることだと思います。
思いやりのない正しくない行いをすることがいいことではない。
考えなければなりません。
人間は自分の都合のいいように考えがちです。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
大なる(不義) 人・親戚・君臣・上下を亡するより大なる(不義)はなし。(尽心三十四章) ひと。しんせき、くんしん、じょうげをなみするよりだいなる(ふぎ)はなし。(じんしんかみさんじゅうよんしょう) 【…
仁は天の尊爵なり 夫れ仁は天の尊爵なり。人は安宅なり。之れを禦むることなくして不仁なるは、是れ不智なり。(公孫丑上七章) それじんはてんのそんしゃくなり。ひとのあんたくなり。これをとどむることなくして…
人に分つに財を以てする、之れを恵と謂ふ。(中略)天下の為に人を得る者は、之れを仁と謂ふ。是の故に天下を以て人を与ふるは易く、天下の為めに人を得るは難し。(滕文公上第四章) ひとにわかつにざいをもってす…
父も得て子とせず 書に曰く、載を紙みて瞽瞍に見ゆ、虁々として斉栗す、瞽瞍も亦允とし若へりと。是れを父も得て子とせずと為す。(万章上四章) しょにいわく、ことをつつしみてこそうにまみゆ、ききとしてせいり…
苟も善を好めば 夫れ苟も善を好めば、則ち四海の内、皆将に千里を軽んじて来り、之れに告ぐるに善を以てせんとす。(告子下十三章) それいやしくもぜんをこのめば、すなわちしかいのうち、みなまさにせんりをかろ…