身に在り|4月25日のことです。
Release: 2018/04/25 Update: 2018/04/25
身に在り
人恒に言あり。皆天下国家と曰ふ。天下の本は国に在り、国の本は家に在り、家の本は身に在り。(離婁上五章)
ひとつねにげんあり。みなてんかこっかという。てんかのもとはくににあり、くにのもとはいえにあり、いえのもとはみにあり。(りろうかみごしょう)
【訳】
世の人々は口癖のように、誰でも「天下国家」という。しかし、その天下の本は国にあり、国の本は家にあり、家の本はわが身にある(一身を修めずして天下国家を論ずるのは無意味である)。
川口註ーー松陰が「講義テーマ」として、抽出したのは、「家の本は身に在り」である。これだけでは全体の意味を十分に理解できないので、その前部を追加した。
4月25日、孟子一日一言です。
自分の家が荒んでいるのに国のことを語るなといのはたしかにそうです。
夫婦、家庭、仕事がまず先ですね。
国がどうのとかいう前に自分んちどうなのということです。
そして一番は自分だとも思います。
自分を修めることが出来ていないければいけません。
率先して自ら行うことが大切ですね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
天爵を修めて、人爵之れに従ふ② 古の人は其の天爵を修めて、人爵之れに従ふ。今の人は其の天爵を修めて以て人爵をを要む。既に人爵を得て而して其の天爵を棄つるは、則ち惑へるの甚だしきものなり。終に亦必ず亡は…
殷鑒遠からず 詩に云ふ。殷鑒遠からず。(離婁上二章) しにいう。いんかんとおからず。(りろうかみにしょう) 【訳】 『詩経』に、「殷の紂王の戒めは遠い昔のことではなく、極めて近い、夏の暴君桀王の時にあ…
巡狩 天子の諸侯に適くを巡狩と曰ふ。(告子下七章) てんしのしょこうにゆくをじゅんしゅという。(こくししもななしょう) 【訳】 天子が諸侯の領地を巡視することを巡狩という。 〇松陰は、「時勢を得て、我…
堯の時に当りて② 舜、(中略)禹、九河を疏し、済・漯(の水)を瀹してこれを海の注ぎ、汝・漢を決し、淮・泗を排して之れを江に注ぐ。然る後に中国得て食ふべきなり。(滕文公上四章) しゅん、(中略)う、じゅ…
教ふるに人倫を以て 人の道あるや、飽食暖衣、逸居して教なければ、則ち禽獣に近し。聖人之れを憂ふるあり、契をして司徒たらしめる教ふるに人倫を以てして、父子親あり、君臣義あり、夫婦別あり、長幼序あり、朋友…