其の親を親とし、其の長を長として|5月1日のことです。
Release: 2018/05/01 Update: 2018/05/01
其の親を親とし、其の長を長として
人々其の親を親とし、其の長を長として、天下平かなり。(離婁上十一章)
ひとびとそのしんをしんとし、そのちょうをちょうとして、てんかたいらかなり。(りろうかみだいじゅういっしょう)
【訳】
自分の親を親として尊び、目上の人を目上の人をして敬う。(このように考と悌を尽せば)天下はおのずから泰平に治まる。
〇松陰は、「この言葉は天下の至論(万民が納得する意見)である。ただし、もしも主君が主君らしくなくても、家臣が家臣らしくすれば、やはり天下は保たれる。この道理は利口ぶっている者にはなかなか理解することはできない」と記している。
5月1日、孟子一日一言、今日の言葉です。
尊び、敬う気持ちの基本が、親と目上の人なんでしょうね。
それは、誰しもが理屈抜きでわかることです。
すべての人がこのことを理解すれば平和なのでしょうがそうではありませんね。
当たり前のことが実践できないとすればすれは当たりまえではなく意識しなければいけないことなのでしょうね。
今日も一日がんばります。
関連コンテンツ
誉・毀 慮らざるの誉あり、全きを求むるの毀あり。(離婁上二十一章) おもんばからざるのほまれあり、まったきをもとむるのそしりあり。(りろうかみにじゅいちしょう) 【訳】 全く思いもよらないことで褒めら…
百世改むる能はざるなり 之を名づけて幽厲と曰ふ。孝子慈孫と雖も百世改むる能はざるなり。(離婁上二章) これをなづけてゆうれいという。こうしじそんといえどもひゃくせいあらたむるあたはざるなり。(りろうか…
類を知らず 指の人に若かざるは則ち之れを悪むを知り、心の人に若かざるは則ち悪むに知らず。此れを之れ類を知らずと謂ふなり。(告子上二十章) ゆびのひとにしかざるはすなわちこれをにくむをしり、こころのひと…
三有礼 故ありて去るときは則ち君人をして之れを導きて彊を出でしめ、又其の往く所に先だたしむ。去りて三年返らずして、然る後に其の田里を収む。此れを之れ三有礼と謂ふ。(離婁下三章) ゆえありてさるときはす…
窮すれば則ち独り其の身を善くし、達すれば則ち兼て天下を善くす 徳を尊び義を楽しめば、則ち囂々たるべし。故に士は窮するも義を失はず、達するも道を離れず。(中略)故に士は己れを得。(中略)故に民望みを失は…