丸山敏雄

命は天意に根ざす|8月11日のことです

丸山敏雄 2019/08/11公開

命は天意に根ざす 父母の恩は、生命の根元にさかのぼってこれを与えられた施与の恩と、さらにこれをはぐくみ育てて今日までにしてくれた愛育の恩とひろがる。 しかしこの恩を、さらに深く広く思いをめぐらすと、命 ・・・

人格の光|8月10日のことです

丸山敏雄 2019/08/10公開

人格の光 人生は、登山である。目ざすは雲表にそびゆる高峰だ。しかし今登っているのは、森林地帯のしめっぽい道だ、どこも見えない。 何が何でもしっかりと踏みしめて、前の人の足跡を踏んで、先を見ず、空を見ず ・・・

絶妙の調和|8月9日のことです

丸山敏雄 2019/08/09公開

絶妙の調和 世の中は、一個の生物のごとく有機的に、ただ一つの統一の中に動いている。自然現象も、人間の事象も、一つの例外もない。その事のうつりかわりは、秩序整然として一糸の乱れもない。間に一本の毛を入れ ・・・

人のために尽くす|8月8日のことです

丸山敏雄 2019/08/08公開

人のために尽くす 苦痛に出くわした時は、百八十度に方向をかえて、進んでゆけばよいのであるが、人は案外おろそかである。方向がちがっていることもわかりきっているのに、ずんずん深みに落ちて行く。道義も地にお ・・・

うまくいかぬときは|8月6日のことです

丸山敏雄 2019/08/06公開

うまくいかぬときは うまく行かぬから、望みを失うのではない。望みをなくすから、崩れて行くのである。 みかけがよく見えたり、悪しく見えたりするのは、ただ表面の変化であり、それは、すでに大きくのびるための ・・・

武士道が育んだ文化|7月30日のことです

丸山敏雄 2019/07/30公開

武士道が育んだ文化 我が国の歴史上に、いわゆる中世という七百年、この時代は中堅階級の武士であったが、彼らは堅固な道義を築きあげて、社会生活をもちつづけたばかりでなく、日本文化の精髄を磨き出した。これは ・・・

準備はよいか|7月29日のことです

丸山敏雄 2019/07/29公開

準備はよいか 準備はよいか。用意はできたか。 「用意周到」とは、物に関する方面だけでよいであろうか。 実はこの奥に、こうした物すべてを生かすか殺すか、そのノド首をぎゅっとおさえているものがある。 それ ・・・

幸福の原動力|7月28日のことです

丸山敏雄 2019/07/29公開

幸福の原動力 働くには、こつがある。 それは、喜んで働くこと。進んで、尻がるに、腰がるに、かるがると働くこと。こうした働きが、真の働きである。 この働き、この喜びが、これが人生幸福の原動力であって、こ ・・・

交渉の心構え|7月27日のことです

丸山敏雄 2019/07/27公開

交渉の心構え 一つの使命を持った交渉にあたるときは、その目的をしっかりと肚にいれることが第一そういう目的のために行うことを、準備する。そうしてすっかり忘れる。 向こうについたときは、「なんのために来た ・・・

尊卑と順序|7月26日のことです

丸山敏雄 2019/07/26公開

尊卑と順序 同権であり、同じ力ではらいてこそ、夫婦のむずびは、いよいよかたくなる。もし、一方が弱いとすれば、結んでも切れてしまう。合一してゼロとなる場合、「+」と「-」の絶対値は常に等しくなくてはなら ・・・