85 平常心是道 修身教授録抄 姿勢を正して声を出して読んでみた
ところで人間は、この「暑い」「寒い」と言わなくなったら、そしてそれを貫いて行ったとしたら、やがては順逆を越える境地にも至ると言ってよいでしょう。ここに私が順逆というのは、ていねいに言えば「順境逆境」 ・・・
ところで人間は、この「暑い」「寒い」と言わなくなったら、そしてそれを貫いて行ったとしたら、やがては順逆を越える境地にも至ると言ってよいでしょう。ここに私が順逆というのは、ていねいに言えば「順境逆境」 ・・・
この「世の中は正直」ということは、この間お話した「最善観」の立場、すなわち「わが身に降りかかってくる一切の出来事は、自分にとっては絶対必然であると共に、また実に絶対最善である」という信念と共に、実は ・・・
人間は、道すなわち教えというものに出合わないことには、容易に自分を反省するようにはならないものです。しかしながら、人間が深く自己の姿を顧みるには、どうしても人生の現実に突き当たらねばならぬわけです。 ・・・
元来この言葉は、ライプニッツという哲学者のとなえた説であって、つまり神はこの世界を最善につくり給うたということです。 したがってこの世における色々のよからぬこと、また思わしからざることも、畢竟するに ・・・
諸君は「百日の説法屁一つ」という諺を知っているでしょうが、人生ことみなしかりです。いかにその人がよく勤めたとしても、最後の退き際がまずかったとしたら、畢竟その人の全教師生活は傷つくことになります。烏 ・・・
東洋美術の権威の金原省吾さんが、いつか私に言われたことが、「教師というもにも大体三段階がある。在校中からすでに生徒の信頼のない教師、これは下の教師である。次は学校にいる間は生徒の信用する教師、これは ・・・
すべて物事には、基礎とか土台とかいうものが必要です。そこでわれわれ人間も、どうしても真実を積まねばならぬわけですが、しかし事を積むには、まずその土台から築いてかからねばなりません。では人間を鍛えてい ・・・
一人の人間が亡くなるということは、言うまでもなく非常に悲しい出来事であります。そこで生前故人と親しい関係にあった者としては、いろいろと故人のために尽くす途を考えるべきでしょう。そしてその途にもいろい ・・・
私達は生命の真の趣を知るには、動物よりもかえって植物による方が便利だとも言えるわけであります。そこでかの尊徳翁のごときも、その偉大な悟りの世界は、もちろんその根本は、翁自身の深い体験によることではあ ・・・
とにかく人間は、「自己を築くのは自己以外にない」ということを、改めて深く覚悟しなければならぬと思います。すなわち、われわれの日々の生活は、この「自分」という、一生に唯一の彫刻を刻みつつあるのだという ・・・